【コラム】心で感じろ!遊技機「音」バカ一代(第8回)

バナーサウンド
第8回 変態か変人か


「河野さん、このBGMのMIXおかしいです!」
「河野さん、波形が海苔じゃないですか! 素材本来のいい音が鳴らないです」

「波形が海苔」というのは、音源データの音圧と音量が強くて波形のギザギザがなくなり、見た目が焼き海苔のように見えるため、海苔と言う人もいる。
このような環境など何もわかっていないくせに、いちいち素材にこだわる発言をする新人クリエイター、自称デキるサウンドクリエイターが多い。特に他業界から中途で入社してくる人からよく言われる。

まぁ、無理もない。他に何も騒音がない所で聞くなら、確かにそれは良い音ではないと思う。
だが遊技機サウンドクリエイターの戦場は騒がしいパチンコホールだ! いろんなメーカーの台が並び、それぞれから凄腕のクリエイターが工夫を凝らした猟奇的な音が鳴り散らかっている中で、目立たなければならないのだ。

音を目立たせるという考え方をしているのは遊技機サウンドクリエイターだけだと思う。
その昔、先輩クリエイターから遊技機業界でサウンドをやっている人間は「変態か変人」しかいないとドヤ顔で言われたことがあるが、そうかもしれない。あえて不快になるような周波数帯域を持ち上げて、耳をつんざくような音を一心不乱に制作できるのは、よっぽど変わり者じゃないと作れない。

他の業界から新人が入社すると、いかに遊技機のサウンド環境が変わっているかを、新人の発言から実感することができる。きっと「変態か変人しかいない」という言葉は、遊技機サウンド開発者としてパチンコらしい音を作れる人間だという褒め言葉だと、今は思っている。

つーか、そんなドヤ顔で言っている先輩もバリバリの遊技機サウンドクリエイターじゃないか!この変態野郎めっ!!

え!?河野、お前はどっちかって?
「もちろん仕事もプライベートもバリバリの変態Death!!」

〈続く〉


●河野 友希(こうのゆうき)/遊技機メーカーにてサウンド担当として在籍後、ダイコク電機へ転職。入社後、サウンドプロデューサーとして遊技機に特化した攻撃的かつ斬新な遊技機サウンドを数多くプロデュースし、多くの支持を集めている。

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