2022.6.24

【遊情ネット】2022年6月号トップコラムの補稿

本誌では、厚生労働省が昨今力を入れている、カスタマーハラスメントを取り上げました。
 
ハラスメントの和訳は「いやがらせ」で、パワーハラスメントは「権限を笠にした嫌がらせ」、セクシャルハラスメントは「性的ないやがらせ」、そしてカスタマーハラスメントは「顧客であることを笠にした嫌がらせ」となります。日本においてカスタマーハラスメント(以下、カスハラ)が面倒くさいのは、日本古来からある(もしかしたら他国にもあるのかもしれませんが)『お客さまは神様です』という言葉を誤解していることに依るのではないかと考えます
 
しかしながら、『お客さまは神様です』という言葉を調べていくと、それほど古い言葉ではないことが分かってきます。記録として明確に残っているのは、1960年ごろに歌手の三波春夫が発したということでした。つまり、いまから60年ぐらい前にエンタメ業界で生まれた言葉であり、聴衆を喜ばせたいという三波春夫の気持ちが『お客さまは神様です』に繋がりました。その後、小売業界や飲食業界に接客の心得として伝播していったというのが、現在に至る経緯のようです。