サウジアラビアと娯楽産業

先日、サウジアラビアのサルマン国王が日本を訪れました。その模様や目的などは、すでに広く報じられましたが、その最中に公表されたのが「日・サウジ・ビジョン2030」です。平たくいえば、「2030年をめどに、サウジアラビアの脱石油依存戦略と、日本の成長戦略をミックスさせ、両国にメリットを生む相乗効果の発揮を目指そう」というものです。
 
報道されている通り、そこでは、エネルギー、医療、農業など主に9分野で広範な連携体制を構築していくことが記されています。そのなかで、気になった分野が、娯楽産業での協力に関する記述でした。
 
娯楽が少ないといわれるサウジアラビアですが、同国では、文化・娯楽活動は生活の質向上に欠かせない要素と位置づけ、これら活動に対する総家計支出を、2030年までに現状の2.9%から6%に引き上げる目標を掲げています。それに対し日本は、「クールジャパン」を旗印に、その代名詞ともいえるアニメなどのコンテンツビジネス展開を考えているようです。
 
もちろんそこには、パチンコに関する記載はありませんでしたし、今、他国に対し、娯楽産業としてのパチンコを国が提案することに現実味はありません。しかし、パチンコは縮小傾向にあるとはいえ、日本の娯楽産業の雄であることに違いはありません。にも関わらず、このような施策に一顧だにされない雄なのです。
 
本来であれば、周辺機器産業や雇用への貢献など、裾野の広いパチンコ産業全体をパッケージにして、日本発の娯楽産業と提案してもおかしくはないはずです。昨今、図らずもパチンコと比較対象の議論となっているカジノは、IRという形でパッケージ化され、様々な国に輸出されています。周知の通り、近い将来、日本にも輸入される予定です。
 
射幸性や業としての成り立ちは別にしても、両者ともに「遊び」を提供する産業です。違いは何なのでしょうか。
 
パチンコ産業の肝となるいくつかの部分に、誰もが納得できる法的な裏付けがないことも、大きな理由の一つでしょう。逆にいえば、何をどう追求されても明確なルールさえあれば、世界市場を睨んだビジョンを掲げるリーダーが業界に現れてもおかしくはないと思うのですが、これは夢の様な話なのでしょうか。

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