パチンコ発のコンテンツ「アイマリン」の人気ぶり

GWに開催された「ニコニコ超会議2016」を見てきましたが、パチンコ関連企業ブースのなかでも特に目立ったのが三洋物産の「アイマリンプロジェクト」の人気ぶりです。アイマリンのステージイベントには多くのファンが殺到し、出演者の姿を見るのもままならないといった状況でした。
 
このアイマリンプロジェクトは海物語の15周年を記念して2014年に立ち上げたものです。端的に言えば、マリンちゃんのテイストは残しながらも、時代に合った新たなマリンちゃん「アイマリンちゃん」を作ろうというのがコンセプトです。キャラクターデザインに有名クリエイターを招聘し、これまで2作品が作られています。今回のニコ超で第3弾も作ることが発表されたのですが、過去の2作品のアイマリンを見てみると、従来のマリンちゃんと共通しているのは金髪と頭にリボンを付けていることくらいで、巨乳でもありません。大雑把に言えば、マリンちゃんを今風の萌えキャラにしたのが「アイマリンちゃん」というわけです。
 
「マリンちゃんを今風にしたから何なんだ?」と思われるかも知れませんが、この「アイマリンプロジェクト」は、単に新キャラクターをデザインしているだけではありません。アイマリンちゃんの声は人気声優が担当し、歌も歌います。歌う楽曲はオリジナルで、作詞作曲やアレンジはこれまた有名クリエイターに依頼しています。さらに、その歌を歌う際の振り付けも、振り付け師に作ってもらいます。で、最終的にアイマリンが歌って踊るMV(ミュージックビデオ)を作成するのが「アイマリンプロジェクト」になります。

それでも、「MV作ったから何なんだ?」と思う方もいるでしょうが、このMVがアイマリンの認知を拡げる上で重要な役割を果たしています。ポイントになるのがニコニコ動画の「踊ってみた」です。踊り手と呼ばれる人達が、アイマリンのMVの踊りをコピーして自身が踊る動画をニコニコ動画で配信する、いわゆる二次創作というやつです。踊り手自体にファンが付いているケースも多く、拡散効果は抜群。有名クリエイターがタッグを組んで作ったMVなので、人気の踊り手も積極的に動画をアップします。もちろん、各クリエイターのファン、声優のファン、アイマリンというキャラクター自体のファンもいるわけですが、そうしたファン達を結びつける二次創作が盛んに行われることで今の人気が確立されたのでしょう。

どれくらいの人気なのかを計るため、ネット検索をしてみたのですが、「アイマリン」で検索すると約973万件のベージがヒットします。ちなみに「マリンちゃん」で検索すると約388万件、「海物語」で検索すると約413万件です。アイマリンのファンはネットの利用率が高いであろうことを差し引いても、元祖「マリンちゃん」を上回るのはもちろん、シリーズタイトル「海物語」の2倍以上なのですから、その人気振りが伺えます。
 
そこで一つ感じるのは、こうしたメーカーの試みをもっと評価してあげていのではないかということです。4~5年くらい前でしょうか。新機種がほぼ版権モノになったことを受けて、ホール組合の関係者を中心に「版権料が機械代高騰の一因。パチンコ発のコンテンツを作るくらいの動きが欲しい」といった声が多く聞かれました。こうした声に真摯に向き合い、作り上げたのがアイマリン、というふうにも言えるのではないでしょうか。
 
今後、このアイマリンをどの様に実機に落とし込み、パチンコファンの支持を得るのか。既存の海シリーズとの関係性をどう築くのか。人気とはいえ、パチンコファンや海ファンにはまだまだ認知度は低いといえますが、このギャップをどう埋めていくのか。
 
本当の意味での実績を残すために、積み残されたハードルはまだまだ多いのでしょうが、少なくともパチンコ発のコンテンツが若者の最先端のカルチャーのなかで、これだけ評価されたことはなかったような気がします。これだけでも現時点で高い評価を受けるべきだと思うのですが、いかがでしょうか。
 

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