【コラム】心で感じろ!遊技機「音」バカ一代(第3回)

バナーサウンド
音量編:その②「正確すぎるぞ、ONOちゃああああんっ!」


当時使っていた騒音計が、小野測器社という会社の製品だったため、私はその騒音計に敬意を払い、そして愛着を持って「ONOちゃん」と呼んでた。
 
で、このONOちゃん、まあ、すんごい正確に測定してくれる。その正確さのあまり、少しでも攻めた音量にするとすぐに95dBを超える。で、イチから測定し直しとなることもしばしば。
 
おいおいたまには優しさをみせてくれよ、と嘆く俺。 
でも、知らん顔で鬼のごとき正確さを見せつけるONOちゃん。
再測定するためさらに時間がかかり、上長からのプレッシャーで変な汗がでる俺。
 
その頃はマジでなんとか「ONOちゃん」を改造できないか、おっとその前に、とりあえずプレッシャーの原因となる上長を背後から‥‥とか、良からぬ妄想をしては、毎晩飲んでました。
  
でも、少しするとこちらもこなれてきて、制作の段階でBGM、SEに関しては何となく95dBを超えそうなところはピックアップできるようになった。
 
でも、セリフだけはどうしてもピックアップできない。しまいには、なぜかそんなに声を張っていないところまで95dBを超えてくる始末だ。
 
これONOちゃんのせいじゃないの!?、 ONOちゃん、しっかり計測できてんの!?
などと、マズくなると取り敢えずONOちゃんのせいにしておく。そんな日々。
 
結局、セリフだけは1つ1つ手作業で帯域カットすることにした。これがえらく時間がかかる大変な作業で、全くもって効率的ではないんだが、そこは仕方ない。
 
でも、ONOちゃんはそんな俺の地道な努力も見ていてくれた。次の測定では見事95dBクリア! できた!! ONOちゃん、サンクス!!!

現在では機械本体に音量調整機能が搭載されたこともあってこの「95dB規制」も緩和されたけれど、そんなONOちゃんだけは今も継続して大活躍してくれているのだ。

〈続く〉 


●河野 友希(こうのゆうき)/遊技機メーカーにてサウンド担当として在籍後、ダイコク電機へ転職。入社後、サウンドプロデューサーとして遊技機に特化した攻撃的かつ斬新な遊技機サウンドを数多くプロデュースし、多くの支持を集めている。
 

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