2年連続で若年層が増加

エンビズ総研がこのほどとりまとめたプレイヤー調査。詳細は本誌を参照してもらいたいが、一つ驚いたのが、若年層の遊技人口が2年連続で増えているという結果が出たことだ。その反面、60代以上の年輩層が大きく減少しているが、若年層を中心とする他の年齢層の増加によって全体の遊技人口は前年の980万人から1018万人に増えた。中でも、2015年の195万人から2016年で207万人に増えた20歳以下の伸びが目立っている。

個人的なイメージだが、この数年来は、余暇の多様性を謳歌する若年層の遊技人口が著しく減っているという感覚にあった。それに対する危機感から、業界団体の施策等でも、新規ファン獲得に向けた様々な取組みが展開されてきた印象だ。
 
この2年余りで何が変わったのだろうか。
 
遊技機の射幸性は減退を続け、社会的なイメージも悪化する一方だ。パチンコのみならず、若年層による「〇〇離れ」が、様々な業界で深刻さを増していると報じ続けられている。単純に人口も減少しており、減ることはあっても増えることは少し考えづらかった。
 
環境要因として、この2年での業況変化で思い当たったのが、いわゆる「業界等価」撤廃の流れと低価営業のさらなる伸長といったところだろうか。
 
このうち、業界等価撤廃云々については、例えばパチンコでは、若年層ほど高い交換率を好む調査結果があり、そうとも言い切れないようだ。その一方で、若年層は、パチンコ・パチスロを暇つぶしや遊びとして捉える割合が、パチンコで43.2%、パチスロで38.4%と全世代を通じて一番高くなっている。
 
この若年層の暇つぶしや遊びという、遊技に対するスタンスを考えるなら、若年層向けのコンテンツとタイアップしたものが多い、近年の新台環境も一つの要因だろう。確かに、射幸性から離れれば、パチンコ、パチスロ問わず液晶描写の表現力は向上し、規制の厳格化が進行する開発環境にも関わらず、新しいゲーム性が次々と生まれてきている。
 
もちろん現状で業績上の結果を伴う遊技機は稀だ。体感値としても、全体的な稼動の低下傾向に歯止めがかかっているとは思えない。実際若年層は使用金額が少なく、滞在時間も短い。ただ、若年層の遊技人口増加は、業界にとって朗報の一つであることには違いない。と同時に、少し考え方を変える必要性があるのでは、とも感じている。
 
今後、業界全体の射幸性抑制は既定路線となっている。であるなら、せめて従前の射幸性とは別のステージで、「出玉感」や「当る楽しさ」をプレイヤーに堪能してもらえるプランを見出したいところだ。
 

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