AMエキスポで例年に比べ不作だった「ビデオゲーム」

2月10日から12日まで、千葉県の幕張メッセで「ジャパンアミューズメントエキスポ2017」が開催されました。この催しは、ゲームセンターや遊園施設に設置されるゲームマシンや最新の遊具などが一堂に集まる展示会です。ゲーム機メーカーは遊技機メーカーとの関わりが深く、液晶画像の企画・制作をはじめ、グループ企業が遊技機の開発を行っているところもあります。また、ヒットタイトルがパチンコやパチスロに転用されることもあるので毎年取材しているのですが、今年は例年に比べて「ビデオゲーム」の出展が少ない印象を受けました。
 
近年、ゲームセンターはロードサイド型の「直営店舗」が減少しており、全体の約6割がデパートやショッピングモールに出店する「テナント型」になっているそうです。また、昨年6月に施行された改正風営法で31年ぶりに立入規制が変更され、保護者同伴であれば16歳未満の18時以降の入場が可能になりました。こうした背景を受けて、メダルゲームやエアーホッケー、プリントシール機といったファミリー層を意識したゲーム機のニーズが高まっているのも「ビデオゲーム不作」の要因になっているようです。従来はゲームセンターの主軸でしたが、最近では家庭用ゲーム機の高性能化やネットゲーム、スマホゲームの台頭などもあってビデオゲームをメインにした店舗はその数を大きく減らしています。あるメーカーは、事業再編の一環としてビデオゲームを含む業務用ゲーム機事業を分割し、遊技機部門と一体化させる事業再編を実施しました。市場規模が縮小してくなかでこうした動きは今後も進んで行きそうです。
 
ネガティブな話題が目立つビデオゲームですが、今後の成長が期待できる分野もあります。そのひとつがVR(仮想現実)です。家庭用のゲーム機にも広がりつつあるVRですが、今回の展示会で発表された業務用の筐体には、臨場感を盛り上げる「香り」や空間の広がりを感じさせる「風」、環境の変化を感じさせる「冷温」などを組み合わせて、五感を刺激する大掛かりなギミックを搭載したゲーム機も登場しました。こうした技術は、液晶演出が大きな役割を担っている現在のパチンコ、パチスロ機にもフィードバックされることが予想されます。また、各メーカーの動向はパチンコ業界とも関連があるので、今後もゲームセンター業界の動きやハードの進化には注目してきたいと思います。

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