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- 日遊協「パチンコプレイヤー調査2024」報告記者会見を開催
日遊協広報調査委員会が毎年実施している「パチンコ・パチスロファンアンケート」の関連調査である「パチンコプレイヤー調査2024」の結果が、11月19日に発表された。
本調査は、パチンコ参加人口の維持・拡大に向けた施策を導き出す目的で実施され、日遊協ファンアンケート調査の別冊として位置づけられている。同日、日遊協本部会議室で報告記者会見が行われ、調査に協力したエンタテインメントビジネス総合研究所の藤田宏氏が出席した。
調査は全国の18歳以上の男女を対象にインターネットで実施され、事前調査と本調査が2024年8月2日から6日まで行われた。事前調査では10,000サンプル、本調査では現行プレイヤー層(プレイ頻度:2~3カ月に1回以上)から1,560サンプルの回答が得られた。
【調査結果の概要】
<パチンコの参加状況と動向>
パチンコの参加頻度は週1回以上が約51%で、前年から大きな変化はなかった。ただし、1年前と比べて「頻度が減った」と答えた割合が高く、遊技頻度の低下傾向が続いている。
遊技機の好みでは、4円パチンコではハイミドルタイプ、低貸パチンコではライトタイプが支持されている。30代男性はハイミドル以上、40代女性はライトミドルタイプを好む傾向が顕著だった。満足度は45%に上昇したが、今後の参加意向では「減らしたい」と考える人が「増やしたい」を上回り、依然としてパチンコ離れが懸念される結果となった。
<スマートパチンコ・ラッキートリガーの普及状況>
スマートパチンコ(スマパチ)の遊技経験は約59%、今後の遊技意向は約65%で、前年より上昇が見られた。スマパチの主な動機は「遊技してみたかった」という興味であり、機能的価値の訴求が遊技者層拡大の鍵となる。
ラッキートリガー(LT)搭載機の遊技経験は約55%、今後の遊技意向は約69%に達した。「出玉の期待値が高そう」「時間効率が良さそう」といった魅力が支持された一方で、「継続率や突入率への期待感の不足」「遊び方がわかりにくい」といった課題も指摘された。
< SNS利用状況と未来機能の期待>
パチンコ関連で最も利用されているSNSは「YouTube」(約62%)で、特に30代・40代男性の利用率が高い傾向が見られた。若年層では「X(旧Twitter)」「Instagram」「TikTok」の利用が目立ち、世代ごとのSNS活用の違いが明らかになった。
未来のパチンコ機に期待される機能では、「ヘッドホン機能」の利用意向が約60%と高く、特に若年層からの支持が目立った。キャッシュレス決済では「スマートフォン決済」が最も支持され、特に男性や若年層で利用意向が強い傾向が確認された。また、「オート機能」や「マイカスタム機能」といった新機能が高い支持を集めており、若年層ほど新しい機能への期待が高い結果となった。
<遊技者層別の特徴と課題>
未経験者はパチンコに対してマイナスイメージを抱きやすいが、エントリー層では実際に遊んだ後にそのイメージが大幅に改善することが確認された。一方で一時的にパチンコをやめた理由では「勝ちにくくなった」が最も多く挙げられたが、再開のきっかけとしては「自由に使える時間の増加」や「好きなキャラ・コンテンツのパチンコ化」が主な要因となった。 遊技者の遊技割合では、パチンコが約4割を占める一方、若年層では公営競技など他の娯楽の参加割合が高いことも明らかになった。
藤田氏は、調査結果について「現行プレイヤー、エントリー層、再開者層のそれぞれに異なる課題と可能性がある」と述べた。現行プレイヤーには負担軽減や継続意向を高める取り組みが必要であり、エントリー層は勧誘意向が高いため、新規層獲得の鍵となる。そのためには誘いやすい環境の整備が重要だと指摘した。 また「再開者層に対してはポジティブな話題を提供することで再び興味を持たせるきっかけ作りが求められるとし、層別の特徴を踏まえた戦略がプレイヤー人口の維持・拡大と市場活性化に繋がる」との見解を示した。
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