2022.7.21

未来研究所がセミナー、競争力強化と粗利バランスの適正運用を提案

 
 
遊技産業未来研究所の定例セミナーが7月20日、リモートで開催され、PRC代表の中田藤生氏、エスサポート代表の三木貴史氏、同研究所代表の中野忠文氏が講演した。
 
「STP分析による競争力強化のポイント」をテーマに講演した中田氏は、「ターゲットが曖昧になるとビジネスは迷走する。その結果、目的もなく新台入替だけしか行わない店舗は他店に顧客を奪われることになる」として、顧客のニーズに基づいてグルーピングする「市場細分化」や自社にとって最も有利になりそうなグループを選別する「ターゲット設定」、他社との差別的優位性をもとに自社の位置を明確化する「ポジション設定」の重要性を語った。また、自社が求めているターゲットが固まった後は、ユーザーのニーズに合わせて営業戦略を策定する必要があると述べた。
 
「6.5号機の評価と今後の機械対策」について講演した三木氏は、「ユーザーが6.5号機のAT機に求めるものは出玉性能なので、機種選定の際には最大MY平均を重要視している。なかでもAT終了後に即ATに再突入できる機種は、平均MYが大きくなるので注目している」と述べた。一方で、現状の6.5号機の欠点に短時間勝負や夜稼動には不向きな点を挙げ、AT純増枚数の高純増化や継続有利区間の短期化、設定6の高出率化による改善策のバランスが取れた新機種には注目したいと語った。
 
第三部では、中野氏が適正な粗利バランスを作るための考え方や注意事項について具体的な手法を解説。粗利にメリハリを付けるためには、短期運用が前提となる「採算重視機種」、一定の稼動が中長期にわたって見込める「中堅機種」、店舗のメインとなり競争力が求められる「主力機種」、急激な育成が必要な「育成機種」に分類することで、一定の粗利を確保しながら適正運用のコーナーを確保することが可能になると述べた。また、「新台期間が終了する機種については、すぐに回収せず中堅としてワンクッション挟むことで新台以外でもユーザーの遊技意欲を高めることが可能になる」として、過度な入替や新台だけに頼らない機種選択と粗利バランスを見据えた適正運用の重要性を強調した。
 
 
 
 

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