2022.4.28

遊技場数26年連続減少 警察庁保安課まとめ

警察庁保安課がまとめたところによると、令和3年12月末現在における全国の遊技場数は8,458店で、前の年から577店の減少となった。平成7年の1万8,224店をピークにこれで26年連続の減少。うち、回胴式等の専業店は64店舗減の768店だった。
 
規模別営業所数では、「100台以下」がプラス59店の284店と4年連続の増加となった。一方で、ボリュームゾーンの「101台~300台」が325店減の2,613店、「301台~500台」が238店減の2,881店になるなど、大幅に減少した。さらに「501台~1,000台」も154店の大幅減となる2,364店で4年連続の減少となった。また、一貫して増加傾向にあった1,001台以上の店舗も前年から30店減った316店となり、現行の規模別区分にしてから初めて減少となった。ただし、店舗の大型化傾向には翳りをみせたものの、1店舗当たりの平均設置台数は7.3台増の451台になっている。
 
一方、遊技機台数はぱちんこ機が9万4,269台の大幅減で233万8,294台になったほか、回胴式遊技機も9万6,345台減の147万5703台に落ち込んだ。その他遊技機を含めた総台数は19万1,143台減の381万4,173台だった。ぱちんこ機はこれで11年連続、回胴式は5年連続での減少となったが、減少幅はいずれも拡大しており、市場の縮小がより進んでいることが窺われる結果となった。
 
また、昨年1年間のぱちんこ営業における行政処分は503件で、前の年から188件の大幅増となった。主要処分事例では、営業所に設置されたぱちんこ遊技機の遊技くぎについて、あらかじめ公安委員会の承認を受けないで遊技機の性能に影響を及ぼすおそれのある変更をし、さらに同店付近に設置された景品買取所において、同店が遊技の結果に応じて客に提供した賞品を買い取ったとして、令和3年6月、ぱちんこ店営業者らを無承認変更、賞品買取り等の風営適正化法違反で検挙するとともに、同年12月、営業者に対して風俗営業許可の取り消しを行った事例を掲載した。

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