2019.11.12

10月のホール企業採用熱、過去5年の同月比で一番高い数値に

パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2019年10月の採用ニーズは予想を上回る結果で、過去5年の同月比では一番高い数値だったことがわかった。同社の滝沢統括マネージャーは「年末には主軸の高射幸性遊技機の撤去が控えており、グランドオープン店舗は例年より少なくなることが推測されるが、現状を打破していくための戦略推進や戦力強化を目的としたキャリア層の採用ニーズがさらに高まった」と話している。

「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。


市場では、一部旧規則パチスロ機の認定切れに伴ってまもなく6号機への本格移行期に突入する。ホールでは、話題の新台に数万台規模のオーダーが入るなど、高射幸性機撤去後の代替機としてこれまで消極的だった新台調達の意識にも変化が生じてきている。折しも秋枯れの稼動低迷期と注目機種の導入が重なる時期に訪れる「6号機移行に向けた最初のステップ」となるが、その結果、厳しい環境下で6号機の実力が試される展開になっている。

転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは、「市況や環境課題の先行き不透明感がこれまで漠然としていたセカンドキャリアに対する結論出しのきっかけとなっていることもある」とし「10月~11月上旬にかけホール企業の採用ニーズが高まる一方、求職者の業界外を視野に入れた動きは活発化しているのでよりスピーディーな対応が求められそうだ」と現況を述べている。

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