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- 1月のホール企業採用熱、平均値1.0を下回る数値
パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2022年1月の採用ニーズは平均値1.0を下回る数値だったことがわかった。同社の滝沢統括マネージャーは「採用ニーズが平均値を下回ったのは昨年2月以来でほぼ1年ぶり」とし「年が明けてスロースタートなことに加え、旧基準機の完全撤去が1月31日に迫る中、採用の優先順位が大きく落ちたことが要因だったと思われる」と述べた。「新規則機への移行の最中、新型コロナウイルスの爆発的な拡大も重なり、春採用に向けた初動は例年よりも鈍い印象がある」としている。
「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。
市場では、旧規則機の撤去期限を迎えた1月31日以降も店舗の閉店が各地で相次いでいる。現状の機械環境などの影響を受けてパチスロ専門店の閉店も多くみられるが、こうした動きはしばらく続きそうだ。一方で大手にとっては、時代の転機とも言えるこの時期にパチンコの増台やパチスロの減台をはじめ、積極的な出店や既存店のリニューアルなど、攻めの戦略を取るとろも増えている。今後も厳しい状況が続くことになりそうだが、旧規則機の撤去による遊技機の入替だけでなく、「スマートパチスロ」「スマートパチンコ」の登場や新紙幣の発行なども控えているだけに、こうした動向にも注視していきたい。
転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは「企業の動きはやや鈍化しているものの求職者の動きは例年並みで2月上旬段階では売手市場にある」とするも「遊技機撤去がひと段落し、コロナ感染行政施策の解除目安となる3月は例年通りに採用ニーズのピークを迎えそうだ」と述べている。
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