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- 3月のホール企業採用熱、平均値1.0を下回る数値
パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2022年3月の採用ニーズは前月から上昇したものの平均値1.0を下回る数値だったことがわかった。同社の滝沢統括マネージャーは「3月の採用ニーズが高まる傾向にあるのは例年通りで、季節的な要因であるといえるが、平均値1.0を下回ったのはあまり記憶がない」とし「積極的に即戦力人材の確保を行ってきた企業の継続した採用活動が目立つ一方で、例年活発化していた増員目的の若手ローキャリア層ニーズがあがってこなかった」と述べる。「優先度、重要度ともに極めて高い遊技機撤去以降の課題が採用計画に影響する企業も多くあった」としている。
「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。
市場では、ホール企業各社の今年度入社式が全国各地で執り行われた。最盛期に比べて採用者数は減少しているものの、今後の出店計画や企業規模、店舗規模に応じて適正な人材を確保している一方で、新卒の学生にとってパチンコ業界は認知されていないのではなく、非認知業種になっているとも言われている。大手に限らず中小も基幹事業のホール営業に加えて、これまでのノウハウを活かした新規事業への参入なども積極的におこなわれているが、優秀な人材を確保するためには、現在の業界環境や将来性、仕事としての魅力を正確に伝えることも重要な課題となっている。
転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは「若手求職者のホール企業への正社員希望が増えるも社員採用ニーズが低い、一方で、ホール企業のバイト採用ニーズは高いものの応募が来ない、といったように市場全体感的にチグハグしている印象が強い」とし「遊技機撤去以降の営業課題やオペレーションの省力化、管理遊技機のリリースタイミングなど、過渡期を迎えつつあり、状況に応じて臨機応変に対応していく必要性は今後さらに高まっていきそうだ」と述べている。
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