2022.6.17

5月のホール企業採用熱、3か月連続してほぼ横ばいで推移

パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2022年5月の採用ニーズは基準値1.0付近で留まり、3か月連続してほぼ横ばいで推移していたことがわかった。同社の滝沢統括マネージャーは「全体感としては大きな動きがないように感じられるが大手企業の採用は活発化している」とし「ホール現場の管理職や責任者クラスのマネジメント層のニーズは高まっており、先を見据えた戦力強化を目的とした採用活動は今後ますます活性化しそうだ」と述べている。

「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。

市場では、有利区間4000ゲーム、差枚数2400枚になったパチスロの6.5号機が導入された。機種数や導入台数が少ないことからいまのところ大きな変化はみられないが、粗利低下をパチンコで補填する流れが続いてきたなかで、ようやくパチスロ営業に期待が持てる状況になっている。その一方で折からの部材不足でメーカーの供給体制が逼迫している状況でもあることから、今後の機械動向を注視していきたい。

転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは、「市場全体感でいえば求人数は増加しており総務省が公開する有効求人倍率でいえば4カ月連続して前月を上回っている」とし「ウクライナ情勢など懸念材料はあるものの買い手優位の傾向は今後も続きそうで、盆商戦に向けた人員補充は早めの動きが求められそうだ」と述べている。

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