2024.10.15

9月のホール企業採用熱 前月からやや上回る1.08ポイントに

パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2024年9月の採用ニーズは前月をやや上回る1.08ポイントだったことがわかった。同社の滝沢統括マネージャーは「過去5年間の同月比で一番高い数値を示すなど例年より熱量の高い状態であった」とし「他業種を含めた競合他社とのバッティングが増え、採用難易度は前月以上に高まった印象」と近況を語った。

「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。

 

市場では、日電協および日工組、回胴遊商が10月15日に「パチスロサミット2024」を開催した。ここでしかもらえないノベルティの配布もあって終日盛況だったが、遊技人口の拡大が業界の課題となっているなか、こうした取組みが若年層や新規層の呼び込みにつながることを期待したい。

転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは「年末年始に向けた動きも出始めており増員を目的とした若手人材のニーズはさらに高まるだろう」と述べる。帝国データバンクによれば『人手不足倒産は通年で過去最多を更新するペースで推移している』としており「人材投資の重要性は今後ますます高まっていくと同時に採用強者と弱者の二極化がさらに進行しそうだ」と考察する。

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