日遊協総会で警察庁保安課山田課長が講話

日本遊技関連事業協会は6月7日、都内新宿のハイアットリージェンシー東京で第29回通常総会を開催。席上、警察庁保安課の山田好孝課長が行政講話を行い、ぱちんこ依存防止対策という負の側面から目を背けることなく、問題解決に積極的に取り組むことが業界の社会的責任であることを強く認識するよう求めた。
以下、講話全文。


 

日遊協で山田課長一般社団法人日本遊技関連事業協会第29回通常総会における警察庁保安課 山田好孝課長講話
 
ただいま御紹介にあずかりました警察庁保安課長の山田でございます。
皆様方には、平素から警察行政の各般にわたりまして、深い御理解と御協力を賜っているところであり、この場をお借りして御礼申し上げます。
ぱちんこ業界の皆様におかれましては、東日本大震災や熊本地震の発生以来、積極的に被災地支援に取り組まれているほか、社会福祉への支援、低炭素社会実行計画に基づく節電・省エネルギー対策等の社会貢献活動にも積極的に取り組まれ、着実に成果を上げているものと認識しており、これらの取組に対しまして、改めて敬意を表する次第であります。
 
さて、ぱちんこは、我が国の代表的な娯楽産業として親しまれておりますが、依然として、ぱちんこへの依存問題のほか、遊技機の不正改造事犯、賞品買取事犯、違法な広告宣伝・賞品提供等が後を絶たず、健全化を阻害する要因がいまだ多く存在することも事実であります。特にぱちんこへの依存問題については、国会や報道等においても大きく取り上げられるなど、的確な対応を迅速に進める必要があります。
貴協会を始め、業界の皆様におかれましては、業界が置かれている厳しい現状について危機意識を共有していただき、適切かつ着実に取組を進めていただきたいと思います。
さて、本日はお時間をいただきましたので、業界の健全化を推進する上で特に必要であると考えていることを何点かお話をさせていただきます。
 
最初に、ぱちんこへの依存防止対策についてお話しします。
ぱちんこへの依存問題については、平成28年12月に成立したいわゆるIR推進法の審議において重大な問題として指摘されたほか、同法の附帯決議において、ぱちんこを含めたギャンブル等依存症への対策の強化が求められました。
こうした動きを受けて、平成28年12月に開催されたギャンブル等依存症対策推進関係閣僚会議においては、「幅広くギャンブル等依存症全般について、政府一体となって包括的な対策を推進する」とされ、同会議において、昨年3月に「ギャンブル等依存症対策の強化に関する論点整理」、また、昨年8月に「ギャンブル等依存症対策の強化について」が決定されました。
論点整理等において、「出玉規制の基準等の見直し」、「営業所の管理者の業務として依存症対策を義務付け」等がぱちんこへの依存防止対策の課題として掲げられたこと等を踏まえ、本年2月、出玉規制の強化や管理者の業務への依存防止対策の追加等を内容とする風営適正化法施行規則及び遊技機規則の改正が行われました。
今回の規則改正により、新しい規則に適合しない遊技機は、経過措置の対象となっているものを除いて設置できなくなりました。経過措置の対象であったものでも、検定・認定の有効期間を満了したものは対象でなくなることから、営業者の皆様にあっては、随時、営業所に設置している遊技機が適切なものか確認をしていただき、必要があれば入替え等をお願いいたします。
 
また、現在、業界において、ぱちんこへの依存防止に資する各種取組が進められていますが、今回の改正で営業所の管理者の業務に依存防止対策が追加され、営業所で行われている各種の自主的な取組が管理者の業務として位置付けられることとなりました。
営業所の管理者の皆様にあっては、
・リカバリーサポート・ネットワークの営業所内外における周知
・自己申告・家族申告プログラムの導入
・過度な遊技を行わないよう客に対する注意喚起の実施
・18歳未満の者の営業所立入禁止の徹底
等のぱちんこへの依存防止対策を各営業所において確実に実施していただくようお願いします。
また、論点整理等では、風営適正化法施行規則等の改正に関するもの以外にも、ただ今述べた、今回の改正で管理者の業務に追加される依存防止対策にも関連する、
・リカバリーサポート・ネットワークの相談体制の強化及び機能拡充
・本人・家族申告によるアクセス制限の仕組みの拡充・普及
・ぱちんこ営業所における更なる依存症対策
等の課題が掲げられており、これらの各課題について、既に業界において積極的に取組を進めていただいていると承知しています。
「リカバリーサポート・ネットワークの相談体制の強化及び機能拡充」については、昨年11月から相談員等を増員した上で相談時間を延長するなどの措置を講じたと聞いています。
また、「ぱちんこ営業所における更なる依存症対策」については、ぱちんこへの依存防止対策の専門員として、「安心パチンコ・パチスロアドバイザー」を営業所に配置するため、昨年4月から講習会を開催するなど準備を進め、昨年12月から正式に運用を開始し、講習修了者は20,000人に達したと承知しています。

ページ:

1

2 3 4 5 6 7 8
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

RELATED POST関連する記事

NEWSニュース

  • 業界団体
  • メーカー
  • ホール
  • 関連企業
  • 新機種
  • 行政
  • 事件
  • イベント
  • セミナー
  • インフォメーション
  • 就職・転職
  • クリエイター向け情報
  • その他

PICKUP CONTENTSピックアップ

PX2018採用意欲09

9月の採用意欲、平均値を下回って今年一番の冷え込みを記録

2018/10/10

月間遊技通信最新号

遊技通信2018年10月号

2018-10
主な記事:

様子見状態のホールも多く新規則機浸透の本格化は年明け以降か
設定付きパチンコの導入が開始 オペレーションの手探り続く

詳細を見る

税込価格:2,160円 (本体:2,000円)
発売日:2018年9月25日

  • 遊技通信 Facebook公式サイト
  • 遊技通信 公式サイト
ページ上部へ戻る

Copyright c パチンコ・パチスロ、業界ニュースを配信 遊技通信web All rights reserved.