警察庁保安課 行政講話で「射幸性の抑制を最優先課題に」

警察庁保安課の小柳誠二課長は、1月23日に開催された全日遊連の全国理事会の席上で行政講話を行い、射幸性の抑制に向けた取り組みなどを強く求めた。
 
講話の冒頭で小柳課長は、レジャー白書のデータにおける遊技客の遊技費用の増加が顕著になっている状況を説明。「『客が射幸性の高い遊技を求めるのだから仕方がない』という考え方は、これだけぱちんこ依存を問題視する声が大きくなった現状においては、もはや通用するものではない」と述べ、全日遊連をはじめとする業界団体に対し、のめり込み対策と関連付けての是正を強く求めた。
 
さらに課長は釘問題に言及し、平成23年から25年までの3年間における無承認変更の行政処分数は22件で、そのほとんどが盤面下部の一般入賞口付近の釘を狭めているか、中央入賞口の釘を調整しているものだったとして、「営業者の身勝手な都合により遊技性能を改造していることが疑われるもの」と批判。「業界内では、メンテナンスとしてくぎの調整をする必要性が議論されることもあるが、少なくとも我々行政が把握しているくぎ曲げの事案については、くぎの劣化によるメンテナンスといったものではなく、意図的に遊技性能を改造して、過度に偶然性に頼った遊技等を創出していることが窺われる」と述べた。
 
また、新台入替に係る変更承認の審査で実地調査に警察職員が赴いたところ、従業員がハンマーで釘を叩いていた事案で、調整に関係する紙片を販売業者から入手していたことが判明したことについて、「遊技機が検定機と同一であることを都道府県公安委員会に対し保証した製造業者の信用を傷つける行為であり、遊技機の型式検定制度の根幹を揺るがす悪質な行為」と批判。さらに、当該遊技機を再度営業所に設置する際、製造業者が点検・確認をせずに保証書を再発行したことについて、「営業者の行為は論外だが、製造業者についても保証書の取扱いについて、あまりに軽率」と述べた。
 
さらに、製造業者から部品交換の委託を受けた業者が、業界で取り決めた作業確認書を偽造し、部品交換作業に営業者が立ち会っていないにも関わらず、立ち会ったと装っていた事案に触れ、「このような杜撰な作業実態であれば、設置に係る遊技機が検定機と同一であることを製造業者として保証できていないのではないか。営業者が適正な変更承認手続を行うよう指導していただくとともに、各業界団体と連携しながら、部品交換手続の運用を今一度検証していただきたい」と対応を求めた。
 
賞品問題では、買取事件の検挙件数が急増している現状を示し、「その多くは営業所とは関係のない買取所を装って行われる買取行為であり、確信的な犯行。違法行為であることを知りながら年々犯行が繰り返されるこの業界について、世間はどのように感じているのか、真摯に省みていただきたい」と述べた。さらに賞品関連では、平成18年の取りそろえの充実についての業界決議が達成されていないことと、一部営業者が等価交換規制に基づかない賞品交換を行っている状況に触れ、注意を促した。
 
その他にも課長は、のめり込み問題における回復支援施設への支援の拡大、児童の車内放置事案の防止、広告・宣伝等の健全化の徹底、ホールにおける置引き対策の強化などを要請。「課題は山積しているが、射幸性の抑制を最優先課題として位置づけるとともに、その他の課題についても、一つ一つに真摯に対応していただくことはもちろんのこと、その結果が世間から評価されるということにこだわっていただきたい。その実現なくして、ぱちんこは健全な遊技たり得ない」とした。
 

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