2022.4.21

DI調査、稼動状況はパチンコは回復、パチスロは低迷続く見通し


パチンコ業界に特化したマーケティングリサーチを行うシーズリサーチでは、定期調査として行っている「パチンコ景気動向指数(DI)調査」の2022年4月調査結果を発表した。調査はアンケート形式で四半期ごとに行い、短期的な景況感を示す「DI値」などを算出。今回は3月10日から28日の期間に、55のホール経営企業から回答を得た。
 
過去1カ月の売上や粗利などから総合的な景況感を判断する「全般的業況DI値」は、前回調査と比較して19.5ポイント回復したものの、数値そのものはマイナス60ポイントで依然として低い水準に留まった。同社では、1月末の旧規則機撤去の影響を受けて閉店したホールがあったことでマイナスの影響も考えられたが、例年3月期は回復する傾向にあることを指摘。3カ月後はマイナス48ポイントまで回復する見通しを示しながらも、厳しい状況が続くとみている。
 
稼動状況については、パチンコが前回比で41.6ポイントの大幅回復でマイナス17.3ポイントになった一方で、パチスロは5ポイントの回復に留まり、マイナス82.7ポイントと低水準で推移した。3カ月後はパチンコが回復する一方、パチスロは横ばい状態で低迷が続く見通しを立てている。
 
調査に協力したホールからは、「リニューアルを計画中だが、配電盤など一部の電装系部品の納期が遅れたため、オープンが出来ない」「今の規則機では若者のパチンコ・パチスロ離れが多く、固定客が段々減っていくので、パチンコ・パチスロの営業を現状維持することが難しくなっていくと思われる」「6.5号機登場やその後のスマートパチンコ・パチスロへの投資の考え方、最低賃金の上昇、電気代の高騰および炭素税の導入など、固定費のコントロールへの意識を高める必要がある」「パチスロ機の出玉規制の緩和に期待したい」などの意見が寄せられた。
 
 
 

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