警察庁・大門課長補佐が行政講話「射幸性の抑制」「遊技くぎ問題」に言及(全文掲載)

また、別の観点からみると、風営適正化法上、遊技客が遊技で得られる玉は、大当たり等役物によるものだけでは駄目だとされており、それ以外の入賞の仕方として、一般入賞口による玉の入賞がありますが、この入賞口を殺すことは、すなわち、デジタル抽選が行われる始動口のみに入賞を偏らせるということであり、偶然性に過度に偏った抽選機となってしまっている、これも、極端な性能変更を示す一面であるかと思います。
 
このような極端な性能変更が問題視されるからこそ、くぎ曲げの是正を強くお願いしているところでありますが、だからと言って、極端な性能変更でなければ変更をしても構わない、と曲解することは、遵法精神に基づかない考え方であり、社会的に認められるものではありませんし、我々行政としても、求めているものではありません。
 

しかしながら、本年1月の全日遊連に対する行政講話に端を発し、再三に渡りこのくぎの問題を是正するための業界を挙げた取組をお願いしてきましたが、遊技客が遊技をする時点の遊技機性能において、一体何が改善されたのでしょうか。また、改善という結果までいかなくとも、今後の是正策としてどのような具体策や方針が示されたのでしょうか。行政からうるさく指摘をされないようにするには、どの程度、一般入賞口に玉が入ればいいのか、ホールもメーカーもそのことばかりに気を取られているのではないか、業界の今年の動きを見るに、そのように考えざるを得ません。
 
行政が求めていることは、至極当然のことですが、検定機が検定機の性能のまま遊技客が遊技できる環境にするということであります。そのためには、検定機の性能のまま営業所に設置され、その状態が継続して維持される営業環境にする必要があります。一般入賞口に何個入ればいい、というレベルの話ではありません。この当たり前のことを、今後のくぎ問題の是正を考える際の前提とするよう、考え方を改めていただくことが、今回当庁から要請した遊技機の回収・撤去を実現する出発点とすべきではないでしょうか。この前提に立たない限り、いくら業界を挙げた回収だと声高に叫んだところで、今後もお茶を濁すような対応が繰り返されるばかりで、状況の改善が進むことは期待できません。例えば、メーカー側が、今後の適正な遊技機を製造・販売するに当たり、営業所に設置される時点において、ベースが30であれば問題ないだろうと考え、保通協試験時には40や50で試験を通したものを、販売時に30にして出荷するというのでは、検定機の性能を逸脱した状況の改善は見込まれません。また、ホール側においても、推進機構の調査をすり抜ければ問題ないと考え、ベースが50のものを、くぎを曲げて10や20に変更するというのでは、やはり状況が改善されたことにならないのは、言うまでもないことであります。
 
(次ページに続く)

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