2020.3.19

遊技場数9,639店で38年ぶりの大台割れ

警察庁保安課がまとめたところによると、令和元年12月末現在における全国の遊技場数は9,639店で、前の年から421店の減少となった。平成7年の1万8,224店をピークに24年連続の減少で、昭和56年10月末の調査以来、38年ぶりに1万店を割り込んだ。回胴式の専業店は37店舗減の892店だった。
 
規模別営業所数では、「100台以下」がプラス9店の219店で、2年連続でほぼ横ばいを維持したものの、「101台〜300台」が237店減の3,058店、「301台〜500台」が194店減の3,451店、さらに一昨年まで増加傾向にあった「501台〜1,000台」が25店減の2,565店になるなど、昨年に引き続きボリュームゾーンの減少が目立った。1,001台以上の店舗は346店で26店の大幅増となった。店舗の大型化はさらに進行し、1店舗当たりの平均設置台数は7.6台増の435.3台になった。
 
遊技機台数はぱちんこ機が7万9,464台の大幅減で255万7,845台になったほか、回胴式遊技機も2万7,337台減の163万7,906台に落ち込んだ。その他遊技機を含めた総台数は10万6,801台減の419万5,930台。ぱちんこ機は9年連続、回胴式は3年連続での減少となった。
 
また、昨年1年間におけるぱちんこ営業における行政処分は、前の年から107件減の537件で、4年連続の減少となった。主要処分事例では、昨年7月、営業所内に入賞を容易にした遊技機の設置をうかがわせる立て看板を設置したとして、広告・宣伝規制違反等により指示処分を行った事例が記載された。
 
一方、主要検挙事例では、昨年2月、営業所に設置されたぱちんこ遊技機の遊技くぎを、あらかじめ公安委員会の承認を受けないで遊技機の性能に影響を及ぼすおそれのある変更をしたとして、7月に従業員らを無承認変更で検挙した兵庫県警の事例が記載された。

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