業界の有志が社会福祉法人「さぽうと21」の協力を得て設立した返済を求めない学生支援プログラム、「pp奨学金(パチンコ・パチスロ奨学金)」の2020年度の給付生が決まった。
　
pp奨学金は、遊技客による募玉募金を原資とした奨学金。学校や学部、学科の指定などの制限を設けず、困窮する学生を広く対象としている。今回で3回目となった一般公募には、前年度の152名を上回る166名の応募があり、書類選考と面接で18名の大学院生、24名の大学生、1名の短期大学生、1名の専門学校生の計44名を給付生に決定した。
　
pp奨学金は2020年3月現在で55の団体及び個人がメンバーとなって運営。募玉募金箱の設置店舗は126店で、今後さらに多くの協力を呼びかけ、業界一丸となって、より質の高いプログラムの実現を目指していく考えを示している。

なお、同奨学金では毎年3月末から4月初旬に総会と式典を開催していたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止する。奨学金の運営事務局では、「新型コロナウイルスの影響で奨学金を求める学生がさらに増加するであろうことは想像に難くない。pp奨学金としては、そんな若者のことを想いながら、いっそう充実したプログラムを目指していきたい」としている。