2022.8.10

「デジタル世代」を取り込む必要性

もうしばらくすると、今年も「レジャー白書」の最新版が発表されるだろうが、かつて三千万人を数えたパチンコ・パチスロの参加人口が、昨今では四分一の数百万人にまで減少していることは周知の通りだ。激減したとはいえ、なお数百万のボリュームがあるのだから、このコア層をがっちりと囲い込めば、産業としてこれ以上衰退することはないと考える向きがあるようだが、はたしてそうだろうか。

客層を二つの軸で分類してみたい。一つ目の軸は「年齢」で、まずはこれを「中高年層」と「若年層」に分ける。二つ目の軸は「情報感度」で、こちらは新しいものをなかなか採用しない「保守的」と、新しいものにいち早く反応する「先進的」に分けることができる。こうして縦横二つの軸で分けると、「保守的な中高年層」「保守的な若年層」「先進的な中高年層」「先進的な若年層」といった四つの象限が作り出される。

基本的にパチンコ・パチスロの遊び方は、古くからほとんど変わっていない。遊び方の複雑さや射幸性の高低の変化があるだけだ。今のパチンコ・パチスロの中核な客層は「保守的な中高年層」と「保守的な若年層」の二つであることは間違いないだろう。まずはここを囲い込もうとするのは間違いではないにしても、中高年層は将来的に先細りするのは当然であり、囲い込んでおけば盤石というのは短期的な策にしかならない。

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