遊技くぎ問題は収束に向けた展開か 具体的な撤去内容に焦点が移行(遊技通信2016年2月号より)


第一弾入れ換え対象機のリストは?  設置台数の多い機種はどうなる
 
激動の2015年末を乗り切って2016年に入ると、関係団体が問題機種の段階的撤去に向けた具体的な段取りの調整に入ったこともあってか、表面上は動きが見えにくくなった。一般紙の報道も熱が高まっておらず、昨年末の強い緊張感に比べると、業界内の空気はかなり落ち着いた印象もある。複数の業界団体の関係者も、同様の感触を抱いているようで、昨年のうちに業界としての姿勢そのものを明確にしたことが結果的によかったという声が多い。
 
とはいうものの、これで一件落着したわけではないのは当然で、これから各種の具体的作業が待っている。中でも、焦点となる2016年1月中には該当機種の一部を報告できる見通しだとされたが、1月半ばの現時点では、まだその詳細はまとまっていない。
 
関係者の間では、現在のホール営業の主力となっている設置台数の多い機種のうち、果たしてどこまでがリストの第一弾に含まれるのか、またそれがどの程度の期間で撤去を求められるのか、さらには撤去に対する補償や中古機流通の取扱いがどのような形になるのかといったところに注目が集まっている。
 
6団体宣言や25日の会見では、代表者が「射幸性の高い遊技機、MAXタイプのほうが(検定時と納品時の釘の)乖離が大きい」「遊技くぎ問題の根元はパチンコ全体が射幸性を高めすぎたこと。高射幸性のパチンコの遊技くぎに問題が多くみられるということで優先順位としては高射幸性のほうから問題を解決すべき」とするなど、高射幸性遊技機の撤去が遊技くぎ問題の解消につながるという図式が描かれていた。
 
適正な遊技機の供給体制や射幸性の高さが撤去機のボリュームやその順番を決める軸になるのは間違いないが、これが先に公表済みの「高射幸性機撤去リスト」とどうつながっていくのか不明だ。
 
さらに、6団体会見では中古流通の可否の決定は1月14日の中古機流通協議会で方向性が示されると説明されたが、そもそも検定性能と違う可能性があるなど、型式の同一性に疑いがある機種については取扱主任者が保証することができないと指摘する声もある。リストに挙げられた機種が中古として流通できる見込みは薄い。中古主体で営業を行っているホールが立ち行かなくならないよう、業界団体はどういうセーフティネットを講じるのかも注目される。
 
昨年の全日遊連理事会での行政講話から丸一年、高射幸性遊技機に対する自主規制や遊技くぎの対応で遊技機環境は劇的に変わった。今後、メーカー各社から供給されてくるパチンコ機が、従来機と比べてどれほどの成績を残すのかもはっきりとせず、混沌とした状況はまだまだ続きそうだ。
 
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