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パチンコ・パチスロを巡る状況が年々厳しさを増しているのは、今のこの産業に携わる者の共通認識だろう。ただし、現状の厳しさが行政の規制強化によるものだとする見方は、表面的には正しくとも、根本の部分で間違っているように思う。
行政による規制の強化が、今の業界における疲弊の直接的な要因だとしても、行政が規制強化せざるを得ない要因が産業側にあるのであれば、結局のところ、疲弊の主たる原因は産業側にある。産業が抱える『なにか』があって、その『なにか』に根源的な問題が潜んでいると考えるべきだろう。
思うに、業況の厳しさを招いた主たる原因は、市場環境の変化にこの産業が適切に対応できなかったことでしかない。小欄では幾度か言及していることだが、かつて三千万人もいたプレーヤー人口が三十年間かけて千万人以下にまで減少したのは、三十年間という減少期間において、プレーヤー人口を増加に転じるための効果的な策が打てなかったことによるものだ。その間、産業がどのような策を講じたかを振り返ると、離脱したプレーヤーへの回帰策でも新規プレーヤーの獲得策でもなく、残っているプレーヤーに焦点を絞った商品やサービスの提供にのみ注力してきた印象が拭えないのである。
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