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- 【PKMS機種評価コラム】 LT機の登場で疲弊してしまった市場
10月にPエヴァ17の登場が予定されており、周りで色々な噂が出ています。
そして、色々な団体の勉強会にも参加させて貰っていますが、聞こえてくるのは「LT機の登場で更に疲弊してしまった自社の主要客である中高齢層が青色吐息」という言葉です。
もちろん、市場の全ての機種がLT搭載機という訳でなく、それ以外の遊技機も出ていますが、ラインナップを見てみるとメイン機と呼ばれる機械や、大人気コンテンツを搭載した機械は軒並みLT搭載機となっているという事実も存在しています。
そして、昨今では直LT機でLT突入のハードルを下げた機械も出ていますが、それは先ほどの中高齢層のニーズを満たしているという感じでは無く、メーカーとホール、ホールとファンのニーズの違いが顕著になってしまっているのが今の市場なのでは無いでしょうか?
話を少し変えますが、先日の遊技機の勉強会にてソフィアの「P春一番2026AB」がスペックも演出も構成もヒットした当時に近い状態で登場するという事で、少し話題になりました。というのは、かなり昔に「スルメ台」として話題に出たからです。その時は、ユーザーもホールもスルメのように長く味わいながら楽しむという意味で名付けたのですが、今はそういった台が減ってしまいました。
今回の春一番も目標を超える需要がありそうな感じです。
さて、その春一番とは少し違うスペックですが、ST突入率が同じ100%の機械が登場すると聞きました。
大一商会のe中森明菜・歌姫伝説~FORFANS~とP中森明菜・歌姫伝説~FORFANS~です。
コンテンツは機種名を見れば聞き覚えのある歌パチでは常連の中森明菜。筆者の世代にはマッチするコンテンツで、昨今の若年層向けの機械ばかりの中で先ほども書いた中高齢層向けの機種としては、馴染みのあるコンテンツでもありますし、今回でシリーズ6作目になるので「中森明菜6」とでも呼んでも良いのかもしれません。
スペックはハイミドルでST突入率は100%。ST継続率は約70%。
ラウンドも4Rと7Rと10Rになっており、比率がヘソと電チューで少し異なる割合になっています。
と、ココまででは、平凡なスペックのように見えます。
本機のユニークな点は、大当りのラウンドにあります。通常のラウンド振り分けでは、ユーザーとしては如何にして10Rを多く引けるか?を中心に考えます。(狙っても狙えませんので、運次第です)それは、10R割合が高ければ高いほど、勝ち金額に繋がる為です。従いまして、どうしても4R等を引くとスカ当りとしてファン的には脳内処理をしてしまいがちです。
しかし、それを貴重な大当りとして喜ばれるようにしたのが、今回の中森明菜です。
それはST中に異なる3つの大当りを全て引くとST後に時短100回が付与される「スタンプラリー」なるものが搭載されており、所謂「スカ当り」的な4Rの存在が重宝されるようになります。振り分けも約1/3ずつになっているので、ヒキ次第という事になります。
これまでのST機でもST+時短機は数多く出ていましたが、ミッションクリア的な付与は今回が初めてとなります。そして、継続率も70%→78%にアップする(今回は純粋な確変搭載のST機)ので、見た目の数値におけるST中大当りの存在価値もアップします。
海物語を継続して遊技しているファンが回答する意見の大半に含まれている言葉、それは時短の存在です。あの僅かな引き戻し率でしかない存在の時短が遊技者の頼りになる存在だと認識されているのは大きな事でして、今回もSTが終わりそう➡終わった➡でも時短があるから何とかなるかも?という心理は、リゼロのリセット並みの効力があるのではないでしょうか?
そして、もう一つが株価並みに上昇している今の遊技機における玉単価の存在です。
中森明菜は1.6円前後との事ですので、他機種と比べれば比較的、遊びやすい玉単価だと思っています。
それを実現しているのが、デカヘソ+8個保留の存在です。100%突入ですので、ある意味当たり前的でもありますが、ヘソ賞球が2個なのも若干ではありますが、低ベース化した中では消費金額の抑制にも効果が出ると思っています。
そんな中森明菜ですが、過去の中古機価格も高値で推移した傾向があり、今回も絶対とは言いませんが、数少ないハイミドルのST+時短機という側面からすれば、可能性は低くは無さそうです。
中古価格に影響を及ぼしそうなのが、これまでの中森明菜シリーズのパチンコは常に一定数の需要があり、長期設置できる点が挙げられます。一定のニーズが存在する事でそれが中古価格を支える一因にもなっていましたし、今回も似たような傾向になる事が想定されます。
最後に、これまでは4パチのみでの話に特化してきましたが、1パチでの存在感も無視できません。物価高の今、パチンコを支える高齢者層には投資金額を抑制した機械の提供も必要です。
今は1パチにハイスペックのLT機を設置しても動かない時代になりつつあります。そんな中で中高年齢層に楽しく遊んで貰えるハイミドル機として、海物語の傍に少し置いてみる選択があっても良いのではないでしょうか?
そして、それが最終的には前作でも甘デジが(甘デジとしての)平均以上の長期稼働貢献をしたように、今回も甘デジが登場した際に新たな需要を生み出してくれることに繋がりそうです。
【筆者紹介】北瀬紳一郎(きたせ・しんいちろう)
株式会社ピーナレッジマネジメント代表取締役社長。2022年に会社設立し、遊技機の稼働貢献予測や各種シミュレーションを提供する。前職のシステムメーカーでは、現場のサービスマンから営業所長、商品の開発企画などに携わり、全国平均データを使ったサービスをベースにした講演なども多数出演した。現在は余暇進の遊技機研究委員会の委員長も務め、業務の合間に時間があればホールで遊技する生粋のパチンコファン。趣味は、遊技機の機種評価はもちろん、公営競技(中央競馬)の予想は趣味の域を超えたレベル。お酒も大好きで、X(ツイッター)のフォロワー数は現在1万人超。集客に役立つSNSの活用も常に考えている。
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