2022.6.14

人材確保が年々難しくなるなか高まる「離職予防の重要度」

コロナ禍で低調傾向となっている新卒採用ですが、2022年卒に関しては目標人数や予算額を“以前の6〜7割程度“としたホール企業が多かったのではないでしょうか。他のサービス業やレジャー産業も同様で、採用を抑制する様子が伺えました。

来年はというと、「コロナが一段落する」という希望的観測もあり、新卒採用が復調する見通しです。某シンクタンクが7200社に対して実施したアンケートでは、採用数が前年より「増える」との回答が「減る」を7・0%上回り、前回調査より10・9ポイントも高い水準になっており、初任給の引き上げを予定している企業も44・5%あります。しかしながら少子化に歯止めがかからず、学生が年々減少することは動かしようのない事実で、優秀な人材の確保は年々難しくなるため、採用入口の強化や対策は毎年の課題となるはずです。

一方で、忘れてはならないのが「離職予防」。次世代を担う人材と期待して新卒採用を行っていても、早期リタイヤが何人もいれば、採用が無意味なものになってしまいます。櫛の歯が何本も欠けたようになるのですから、理想の組織を作ることも難しくなるでしょう。新卒採用のハードルが高くなっていくことを踏まえれば、離職予防の重要度が増すことに疑う余地はありません。今回は、ここに焦点を当て、傾向と対策を考えていきます。

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