2026.3.20

「一本釣り」の美学が経営リスクに 人手不足時代に問われる選考設計

釣りを楽しむ方なら、一度はこういう経験をしたことがあるのではないでしょうか。潮が動いている、魚が回ってきている、条件が揃った「その瞬間」に、こだわりの仕掛けをセットしていたら時合を逃してしまった。あるいは、その日の狙いに合った魚ではなかったからと、せっかくかかったものを逃してしまった。釣り人のこだわりとは時に美学とも言えますが、その美学が食卓を空にすることもあります。

帝国データバンクが2026年1月に公開したデータによれば、2025年の人手不足倒産は年間として初めて400件を超え、3年連続で過去最多を更新。そして全体の7割強が小規模企業とのこと。採れなかったのか、採らなかったのか。いずれにしてもこの数字は、小規模企業が圧倒的多数を占める当業界にとっても、決して「対岸の火事ではない」ことを示唆しています。今回は、対照的な2社の事例から考えていきましょう。

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