2022.7.20

6月のホール企業採用熱、7ヵ月ぶりに基準値を上回る1.10を記録

パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2022年6月の採用ニーズは基準値を上回る1.10だったことがわかった。この水準は昨年11月以来で実に7カ月ぶりとなっている。同社の滝沢統括マネージャーは「新入社員の配置など組織整備がひと段落し、再始動する企業が増加する傾向だが、今年も同じような動きとなっていた」とし「ホール現場の管理職や責任者クラスのマネジメント層のニーズは継続して高い水準だが、採用実現にいたらないことから、求める人材の幅を広げる動きも出てきそうだ」と述べている。

「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。

保通協がまとめた令和4年6月の型式試験実施状況によると、パチンコ機の適合数は24件で前月から7件増となったが、交付件数が大幅に増えたことで適合率は0.3ポイント減の25.8%だった。パチスロ機の適合数は7件増の24件となっており適合率は9.9ポイント増の29.6%まで回復している。パチスロの6.5号機は今年1月から保通協など試験機関への型式試験が始まっており6月から市場導入が開始されているが、お盆商戦に照準を合わせた注目機種の導入も控えていることから、今後のパチスロ市場の動向に注目していきたい。

転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは、「宿泊や飲食といった接客サービス業において前年同月比で約54%増(厚労省)となるなど活発化している」とし「求める人材層が被る、競合性が高まることを折り込んで、採用チャネルの幅広い展開はもちろん、よりスピーディーな対応が求められてきそうだ」と述べている。

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