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- 【ブックレビュー】パチンコの原風景に想いが巡る一冊『偏愛パチンコ紀行〜3000軒で見つけた宇宙〜』

軽蔑や無関心により見えなくなっているパチンコのホールの美しさや独自の存在感に光を当てる。そうした視点から綴られたパチンコ周辺文化のエッセイ集『偏愛パチンコ紀行〜3000軒で見つけた宇宙〜』が出版されている。
著者は、全国のホール探訪をライフワークにするフリーライターの吉田栄華氏。各種パチンコ関連媒体への執筆でも知られ、パチンコの周辺文化の探求に軸足を置いた独自の活動を行っている。
本書では、栄華氏が10数年にわたって全国3,000カ所以上のホールを訪ね歩いた記録写真とエッセイが綴られており、ホールの古い店舗建物をはじめ廃墟店舗や置き去り看板、個性的で表現豊かなホール看板など数々の写真を多数収録。ほっこりするサービス案内の店内掲示物やトイレの貼り紙などの写真やコラムも収録し、こういう世界もあったんだとパチンコの原風景に想いを巡らせる貴重な一冊になっている。
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