2022.7.27

余暇進7月度部会、遊技依存をテーマに篠原教授が講演

一般社団法人余暇環境整備推進協議会(余暇進/佐藤正夫代表理事・会長)は7月12日、都内のYMCAアジア青少年センターの会場ならびにオンラインで令和4年7月度部会を開催した。

部会では遊技依存をテーマに、公立諏訪東京理科大 医療介護健康工学部門長の篠原菊紀教授が「パチンコ・パチスロでのギャンブル等依存」「ぱちんこの危ない遊び方」の研究に関する講演を行った。

冒頭の会員プレゼンテーションではDMM.comが、来店ポイントシステムの活用を紹介。来店ポイントシステムを使ったCRM戦略のプレゼンテーションおよび現状でホールが抱える来店ポイント運用の課題を示しつつ、増客・離反防止を目的とした会員戦略として同社の来店ポイントシステム「パールコロン(Pig Point Club)」の活用事例を紹介するなどした。

講演で篠原教授は、世界保健機構(WHO)が今年2月に発行した国際疾病分類第11版(ICD-11)により、ギャンブリング障害の必須要件が厳格化されたことを紹介。このICD-11に従えば、これまでの「依存症」疑いは、「危ないギャンブルの遊び方」疑いとみるべきとする見解を示した。この「危ないギャンブルの遊び方」を「ぱちんこの危ない遊び方」と置き換えた上で、篠原教授が日工組社会安全研究財団や日遊協などで研究を続けてきた遊技依存研究での成果を端的に示し、のめり込みリスクの低減については、「健全遊技」としてプレイヤーに啓蒙していくといったアプローチ手法を提案した。

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