2023.11.20

【PKMS】ピーナレッジマネジメントが緊急リアルセミナー開催 年末年始の課題解決手法を紹介

新機種の導入前評価サイト「PKMS」を提供するピーナレッジマネジメント(北瀬紳一郎代表取締役)は11月17日、「パチンコ・パチスロ緊急リアルセミナー2023秋!!」を東京・神田の会議室で開催し、ホール関係者30名弱が参加した。

セミナーは4部構成で行われ、同社の北瀬代表とコンサルタントの飯田信一氏、遊技機開発会社であるチャンスメイトの荒井孝太代表取締役の3氏が講師を務めた。

改刷対応と年末年始の機種構成について講演した北瀬紳一郎代表取締役

第1部では北瀬氏が、来年発行予定の改刷対応について講演した。まず2004年の改刷では概ね半年後に50%、1年後に70%の普及が進んだが、今回は給与払いのデジタル化などによって新紙幣の流通が前回より早まる可能性を示した上で、対応が必要な機器やその対応方法、留意点を説明。短期的にコストを抑える方法として、紙幣金種の両替機の活用、ダブルサンドの活用などを紹介した。また、ビルバリのバージョンアップや交換は新紙幣の流通時期をみながら概ね1年以内で行うのが望ましいこと、紙幣金種の両替機の活用は業界メーカーだけでなく汎用タイプも使えるが即座に動くこと、ダブルサンドは最終的に本体側のビルバリ交換が必要になるため市場に中古ユニットが流通したタイミングで切り替えることなどを紹介し、新紙幣流通に向けて早期対応する必要性を強調した。

導入前評価の重要性について講演したチャンスメイトの荒井孝太代表取締役

第2部では荒井氏が、遊技機開発会社の視点からみた新台の導入前評価の重要性について説明。機種選定の分析方法には絶対評価と相対評価があるが、貢献週など単一的な絶対評価で分析している傾向がみられるため、自店やエリアのユーザーの選択肢になる可能性があるのかどうかを比較する相対評価で分析すべきとした。商圏やターゲット客数、競合店設置台数など店舗が置かれている環境は異なるため、そもそも設置台数や設置比率も変わってくる。そのため機種分析で最も重要なのは、事前にメーカーから発表されるスペックを理解した上で、ユーザーにとってどの部分が魅力的かなど仮定して試打し、自店や商圏で選ばれるかどうかをみることだと強調した。

前提条件となるメーカー発表値の事前把握についても「PKMS」ではスペックの詳細な計算から比較、過去機種も含めてデータ提供しているため、相対評価による機種分析をサポートしてくれると紹介。自店の適正な設置台数や設置比率を考える際には、全国データをマクロデータとし、自店や商圏の設置台数をミクロデータした比較によって分析していくことも加えて説明した。

パチスロ営業における3大コンテンツについて講演した飯田信一コンサルタント

第3部では飯田氏がパチスロをテーマに、スマスロ、S機、ジャグラーの三角関係について講演した。8月以降にスマスロの設置シェアの伸び率が鈍化し、現状はスマスロ北斗、Sカバネリが主力機になっているが、今後はスマスロで安定した稼働を確保できるかどうかが重要だと指摘。現状の設置シェアはスマスロ28.4%、S機43.6%、ジャグラー系28%という比率で、おそらく来年はスマスロ30%、S機40%、ジャグラー系30%の割合になると想定されるが、スマスロ北斗のような新台が出てこなかった場合のケアも考えなければならないとした。また、S機の稼働を低下させないためにもスマスロの設置シェアは30%程度に抑え、S機はSカバネリの育成・安定を図り、いかに自店の信頼度を上げていくかについて解説した。さらに、S機については普段から設定投入できる粗利目標の計画、スマスロについては粗利を重視しながら勝率が低い機種の高設定をいかにアピールできるかがポイントになると説明。そのためにも自店の設置シェア、稼働シェア、粗利シェアを数字やグラフで出して把握しやすいようにし、自店の運営方針を照らし合わせて計画立案する必要性を強調した。

最後に第4部では北瀬氏が、会員向けに提供している「PKMS」の分析資料を示しながら、年末年始に向けて推奨する新台評価や機種構成について講演した。12月と1月の着目機種とその理由を紹介した上で、「PKMS」で示している稼働貢献予測の根拠を説明。集客ポイントとしてコンテンツ、出玉力、話題性、BOとTOの比率、稼働を支える力として集客力、出玉性能力、粗利貢献力など、機種評価する上での根拠を解説し、同じハイミドルでも数値が異なる1万発到達率にはぜひ目を向けてほしいとした。

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