5月のホール企業採用熱、最低値をさらに更新

パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2020年5月の採用ニーズは先月に引き続き大幅に下落し、最低値をさらに更新する結果であった。同社の滝沢統括マネージャーは「GW明けに期待された緊急事態宣言の解除が先延ばしとなり、休業延長を余儀なくされ採用活動を停止するケースはさらに増加。採用再開する企業も少なく業界の採用ニーズは底冷え状態となった」と述べている。


「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。

市場では、国家公安委員会が5月20日、風適法で定める遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則を一部改正し、パチンコ、パチスロ旧規則機における認定、検定の有効期限について1年間の延長が認めれた。来年1月までに完全撤去することになっていた旧規則機の撤去期限が後ろ倒しとなったことで、ホールにとっては新基準機への入替負担が一部、軽減されることになった。

コロナウイルス感染症拡大の影響によって長期間の休業を強いられたホールにとって機械代の負担軽減は朗報といえるが、一方で営業を再開した店舗では、コロナ禍に対する不安が払拭されていないなかでの営業再開となったことから、特に感染リスクが高いとされる高齢者層の客足が伸びないとの指摘もある。業界団体は必要な対応をまとめた「新型コロナウイルス感染症の拡大予防ガイドライン」を設けているが、長期休業で足が遠のいていたユーザーを呼び戻すためには、当面の間は感染防止策の徹底とともに安全性のアピールも必要不可欠な要素となりそうだ。

転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは「大手求人媒体においても掲載数が3か月連続で下落するなど、様々な業種で採用ニーズが低下し続ける中、求職者の動きは活発化している。売り手市場から買い手市場に移行したことで業種問わず職を求めるケースはさらに増えているが、当業界経験者は慎重な動きを見せている」と述べている。さらに、「5月25日、緊急事態宣言が解除され営業再開するホール企業の多くは、既存スタッフのケアや店舗内の感染予防対策を当面の課題とし創意工夫を凝らし取り組んでいる」とし「今となっては他業種への転職の方がリスキーに感じる、という転職相談者の声も聞くようになった」と話している。

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