2024.4.15

3月のホール企業採用熱 前月からやや低下した1.05ポイントで推移

パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2024年3月の採用ニーズは前月からやや低下し1.05ポイントだったことがわかった。

同社の滝沢統括マネージャーは「前年とほぼ同じような動きで春採用のピークが早まっている印象がある」とし「競合他社とのバッティングを避けることが難しい昨今だが、競合性が増しコスパが悪化する時期を避け、資源を集中することは理にかなっている」と述べている。

「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。

市場では、ホール企業や業界団体、遊技機メーカー、設備機器メーカーが令和6年能登半島地震に対する義援金の寄付など支援活動を積極的に展開している。被災地では今後も長期的な支援が必要となることから、MIRAIぱちんこ産業連盟は被災地の復興支援ボランティア活動を実施する予定になっており、地域の状況を見極めながら被災地に寄り添った対応をしていく意向を示している。

転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは「2024年4月から運送、建設、医療といった業態で時間外労働の上限規制適用は周知のことだが、人材難は様々な業種でますます課題となりそうだ」とし「当業界においても通年採用で通年受け入れができる体制の有無は、人材確保という点において重要度が高まるだろう」と見解を示した。

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