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- 7月のホール企業採用熱、平均値以上で依然として高い状態
パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2019年7月の採用ニーズは前月を下回ったものの、平均値以上で依然として高い状態が続いていることがわかった。同社の滝沢統括マネージャーは「予想よりもやや落ち着いた数値となったが、ホール現場の強化を目的とした増員、ローキャリアからミドルキャリアのニーズはさらに高まっている」と状況を述べると同時に「求職者動向についてはこの1年で一番活発的に動いた月となり多くの雇用に繋がった」と話す。
「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。
市場では、このほど帝国データバンクがまとめた「パチンコホール経営業者の実態調査」で、ホール経営業者1892社の売上高合計が、前年比3.9%減の15兆8438億円と4年連続で減少したことがわかった。また、ホールの倒産は昨年26件発生しており、2年連続で増加したほか、今年は4月末時点ですでに8件発生するなど3年連続で増加する可能性も示唆している。同調査では、倒産件数が増加しているなかで2018年は負債額が100億円を超える大型倒産が発生しておらず、売上高合計の減少幅についても過去4年で最も小さかったなど、業界環境の悪化に一定の歯止めが掛かりつつあると分析しているが、業況が好転する材料が少ないなかで依存問題や消費増税への対応をはじめ、新規則機への完全移行に向けた旧基準機の撤去など山積する課題も多いだけに、厳しい経営環境は今後もしばらく続くことが予想される。
転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは「求職者の8月初動としては前月以上の大変活発的な動きが見られる」と近況を語っている。「例年、盆期間が近づくにつれ鈍化するが今年はしりつぼみ感があまり見受けられない」とし「盆期間中も活動をやめない求職者を拾い上げる意味でも、募集を止めず継続した活動を行うことで他業を出し抜ける見込みはありそうだ」と述べている。
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