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- 8月のホール企業採用熱、今年初めて平均値以下に
パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2019年8月の採用ニーズは前月を大きく下回り、今年初めて平均値1.0以下となったことがわかった。同社の滝沢統括マネージャーは「2015年以降、8月の採用ニーズが7月を上回った年は1度(2017年)しかなく例年通りの動きといえる」とし、「7月に落ち込みを見せ、さらに下落したのは注目すべき点で、今後の流れが気になるところだが、9月上旬段階では上昇する兆しを見せているため、一旦底打つ流れとなりそうだ」と話す。
「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。
市場では、来年1月末に迫った「高射幸性回胴式遊技機の設置比率5%」の対応に向けて、今後の機械戦略も含めた機種ラインナップの検討が進められている。高射幸性回胴式遊技機の設置比率については、今年1月末時点で15%以下とする自主規制が決められていたが、6号機の市場導入が遅れたことなどを背景に延期されていた。これまでも段階的に主力機の撤去は行われてきたが、今後は営業の主軸として活躍してきた人気機種の撤去も控えていることから、その代替機の調達など大きな設備投資を迫られる展開となっている。大手法人は、中長期の経営計画のなかで今後の機械投資もすでに折込済みだろうが、中小零細にとっては10月の消費税増税や来年4月に迫った受動喫煙防止に向けた対応なども含め、矢継ぎ早にキャッシュアウトが増える展開となっており、その対応に苦慮している法人も少なくない。こうした状況にあっては、設備投資のリスクを最小限に抑えるための減台措置なども今後の営業戦略には必要な経営判断といえるかも知れない。
転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは「求職者、企業ともに8月は盆入りと同時に一気に動きが鈍化、尚且つ今年は長期化したが、8月4週目以降から徐々に動きが出てきている」とし「例年9月は8月以上に企業の動きは鈍化する傾向で、年間でも1・2番の冷え込みを見せるが、逆に求職者の動きは戻る傾向にあるので、この時期に照準を合わせるのも一手である」と述べている。
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