2021.12.15

日遊協九州支部が「パチンコ防災推進部会」を立ち上げ勉強会

日遊協九州支部内に設置した「パチンコ防災推進部会」(山田篤部会長)は11月25日、パチンコ店における地域防災に関する勉強会を開催した。当初は8月の開催を予定していたが、九州地区で発生した豪雨災害の影響で延期されていたもので、当日はウェブ会議方式を併用して会員企業などから44名が参加した。
 
勉強会の開催にあたり山田部会長は、「近年は毎年のように全国各地で災害が発生しているが、日々の業務に追われ防災対策ができていないのが現状。この部会で防災対策を考えていきたい」と挨拶。勉強会では、行政の見地から福岡県警察本部警備部警備課の相川大樹警部が災害の現状及び地域防災について講演を行った。相川警部はこの中で、災害対策基本法や福岡県内における近年の主な災害事例などを解説したほか、企業の防災対策事業継続計画や警察の災害警備活動について語った。
 
また、遊技場経営大手ダイナムのリスク管理部管理業務担当マネジャーの須藤暁氏が、多発する自然災害における同社の対応について講演。防災対策としての事業継続(BCP)の基本方針は「人命を守ること」「事業を継続させること」だとして、そのための危機管理体制や初動対応フォロー、情報収集の方法など具体的な解説がなされた。
 
勉強会の最後には、新冨雅哉九州支部長が講師と参加者に対して感謝の言葉を述べた上で、「災害は必ずやってくる。待ってはくれない。各企業がきちんと防災対策できるように勉強会を重ねていきたい」と述べ、今後も勉強会に参加するよう呼びかけた。
 
日遊協九州支部では、「パチンコ産業のあるべき姿に進んでいく」という西村拓郎日遊協会長の考えを推し進め、「パチンコ店が地域にあって良かったと言っていただけるようなパチンコ産業の在り方」を具体化したいという考えのもと、毎年数多く発生する台風や豪雨、地震など自然災害に対応するための「パチンコ防災推進部会」を立ち上げた。今回の第1回目の勉強会を機に活動をスタートし、今後は順次、部会員を募集するなどして会を拡大させていく予定。部会員は九州支部会員限定だが、勉強会はオープン開催していくという。
 
 

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