パチスロの出玉試験が一部変更、高純増AT・ARTに歯止め

警察庁は8月28日、保通協で実施されているパチスロ機の出玉に関わる型式試験プロセスの一部変更をパチスロメーカー各社に伝達した。適用開始は、9月16日の保通協申請持ち込み分からとなる。一部遊技機に、ペナルティといわれるような仕様を搭載することなどで、特定の押し順で遊技した場合の出玉率が、著しく低く設計されているパチスロ機が散見されることから、その是正を目的としている。

今回変更されるのは、保通協に持ち込まれたパチスロ機が、現在規則で定められている出玉率の下限である55%を満たしているかどうかを判別するための試験手順。これまでは、液晶などでナビゲートされる押し順などに従って獲得した出玉をもとに、下限の制限値を満たしているかどうかが判別されていたが、今後は、各種ナビゲートの有無に関わらず、遊技機ごとに設計値を確認した上で、最低の出玉率を試験する。

これにより、現在パチスロ市場で多くの設置シェアを占めている1ゲーム純増3枚などといった高純増タイプのAT・ART主体で出玉を獲得していく仕様の適合は、事実上不可能となる見込みだ。持ち込み自体は可能だが、開発関係者によれば、変更後の出玉試験で、AT・ARTを主体とした仕様を適合させるには、通常時の1,000円あたりのゲーム数(ベース)を45回程度にまで上昇させる必要があり、現実的に持ち込むことは難しいという。

この数年、AT・ART機などが牽引し、拡大基調にあったパチスロ市場だが、今回の試験プロセス変更が及ぼす影響は大きそうだ。すでに、中古機市場では、高純増AT機の価格が上昇するなど、その影響が現れてきている。

またネット上でも、様々な意見が交わされており、現行AT機の見返りに見合わない過度な吸い込み仕様からの改善と歓迎する声もある一方で、悲観的な考えもやはり多く、パチスロ市場に対する先行きの不透明感は増している。

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