東海地区を中心に17店舗を経営する岐阜県の大手ホール企業・株式会社平成観光の「ケイズ手稲店」が3月18日、日本冷凍空調設備工業連合会から運転・保守管理部門で激励賞を受賞した。同賞はエネルギー消費の削減と高効率機器の開発・提供を行う企業を表彰するもの。
3月24日、新宿区の遊技会館で行われた受賞記念会見で、平成観光の東野昌一社長は「ケイズ手稲店は新規店だったということもあって、何か新しいことにチャレンジしようということで、国連が定める持続可能な開発目標SDGsへの取り組みの一環として省エネシステム『スマートエアシリーズ』を導入した。決して賞を目指して取り組んだ訳ではないが、結果としてこうした評価をいただけて会社としても大変喜んでいる」と挨拶。今後も継続的に省エネ活動に取り組んでいく考えを述べた。
「ケイズ手稲店」が導入したスマートエアシリーズは、店内環境に合わせたエアコン運転制御によって、必要な分だけを換気する省エネ機器で、エアコンから排出される空気にオゾンを注入することでウイルス感染リスクも低減させる機能も搭載されている。機器を開発し、設備施工を担当した株式会社未来のコトの中農竜二代表取締役は「昨年4月に健康増進法が施行され、店内が全面禁煙になったにもかかわらず、換気量をそのままにしている施設が多い。当社が手掛けているスマートエアシリーズは禁煙後の空気環境に合わせて換気扇の運転を1/3に抑制し、消費エネルギーを合理化することで大幅に電気代を削減した」と述べた。