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- 「スマパチ」の中古機が狙い目!? 年末商戦に向け店内のスマパチ構成を考えてみる
通年でアウトが最も低下する時期を迎えます。ここをどう乗り切るかという気持ちをよそに、年末商戦における新台選定はほぼ終わっているタイミングでもあります。
その年末商戦に向け中古機は年々、新台以上に重要性を増しています。特に勢いをなくしているパチンコの動向を分析しながら、時流に乗った中古機選定とその運用を考えてみたいと思います。
直近の動向をまとめると、10月上旬の中古機市場では、パチンコ、パチスロともに全体的な取引が鈍化していたように見えました。しかし11月に入ると、新機種をはじめとする年末商戦の機種構成を決める選定作業が本格的に始まる時期となったため、特に11月上旬の3連休をはさんで中古機市場は全体的に再高騰しました。底値での購入を狙っていた機種も再び高値になったため、肩を落とされた選定担当者の方もいるのではないでしょうか。
10月のプレミアム記事(リンク)でも触れた「Pリゼロ」も10月上旬は90万円台だったのが、11月の連休明けには再度相場が120万円台まで値を戻しております。こちらは今月登場するシリーズ機の市場実績でさらに高騰する可能性を含んでいるかと予想しております。
ほかに需要が高まっているパチンコ機では、「Pかぐや様は告らせたい」や「P 009 RE:CYBORG M4-K」など、シンプルな勝ちルートで出玉演出に魅力のある機種を中心に、スマートユニットが不要なP機の中古機の取引は比較的安定しているように見えます。
その一方でスマパチの取引は相変わらず低迷が続いているように見えますが、周辺機器メーカーにスマパチ用ユニットの販売進捗を尋ねてみると、11月以降は徐々に見積依頼と設置予定が増えてきているという情報もあるようです。
スマパチは今年4月から導入され、11月上旬時点で11タイトルがリリースされています。しかしながら設備投資を含めた費用対効果が見込めず、貢献度も低かったため、新たな導入がなかなか進んでおりません。スマパチは短期間で貢献が終了してしまうという烙印を押されている状況ですが、そのなかでも特異的な動きを示した機種として、「花の慶次」が挙げられます。この「花の慶次」は他社機と比べて若年の女性客の支持が高いシリーズでもあり、本機でも初動についてはその傾向が見られたようです。
スマパチ慶次の中古相場をみると、10月上旬には4万円前後だったのが11月の連休明けには約6万円前後で推移しています。今のタイミングであれば設備費用を含めても新台価格を大幅に下回っているため、スマパチ未導入のホールにとっては、自店のスマパチを育成開始するチャンスとして検討する価値があるかもしれません。
9月末に発表された遊技機および設備メーカーによる「スマート遊技機等供給台数見通し」では、「e Re:ゼロから始める異世界生活 season2」や「eシン・エヴァンゲリオンZ」などの発売に合わせ、年末までにスマパチ用ユニットの導入シェアはパチンコ市場の約7%となる予定になっておりました。
今のところスマパチの中古相場は全体的に高騰していないため、特性を見極めて機種選択し、年末商戦に向けて自店におけるスマパチの新設・増設を考える良いタイミングかもしれません。また、前述の「スマパチ設置シェア7%」を目安にして自店の適正台数を算出し、スマパチを再編成されてみてはいかがでしょうか。
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