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西洋史学科の学生だったこともあって私は、古本屋をまわって自分の興味軸や専攻分野に近い或いは近そうな書籍を見つけたら即買うのを常としていた。
たしか、当時の金銭感覚として四千円を超えるものは高価であるため躊躇し、それこそ“あぶく銭”が手に入ったときに、まだ残っていればいいなと念じながら店に向かっていたものである。
ジャンルとしては、歴史学はもちろん美学・美術史学、社会学・文化人類学、哲学・思想史の書籍を買う機会が多く、また学問領域としては比較的最近になってからメジャーになった行動分析学の専門書・関連書籍もちらほらとだが古本が出回るようになっていたため、ふとした“出会い”があれば一期一会の感覚でなるべくその場で買い求めるようにしていた。
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