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- 人間ドラッカー超入門③ 記者修行からドラッカーが学んだこと
今回は、ピーター・ドラッカーのドイツでの記者修行時代からロンドン滞在を経て渡米に至るまでの数年間に焦点を当てて紹介することにする。
前号でも取り上げたように、ドラッカーは勤めていた会社の倒産をきっかけにドイツの有力紙フランクフルター・ゲネラル・アンツァイガーの金融担当記者となり、間もなく上級編集者に昇進した。彼の上司エーリッヒ・ドンブロウスキーはドイツでも指折りの編集者で、ドラッカーにとっては、小学校時代のエルザ先生以来の偉大な教師となった。ドンブロウスキーは時間に厳格で、独特の仕事のスタイルをとっていた。例えば、編集部の勤務時間は朝6時から午後2時15分までという、世間とは全くかけ離れた体制だった。おかげでドラッカーは、午後から幅広い分野の自宅学習が可能となった。
また、ドンブロウスキーは年に2回、土曜の午後から翌日曜日いっぱいをかけて、それまでの半年間で書かれた記事についての総括会議を開いた。そこでのドンブロウスキーの評価は実に辛辣(しんらつ)で、その指摘を受けた者は改善策を示さなければならず、さらには今後の学習のための展望も明確にしなければならなかった。それはまさに、ドラッカーがかつてエルザ先生から受けた薫陶と軌を一にするものであり、「目標管理」の原型とも言える仕事の進め方であった。ドラッカーは、ドンブロウスキーから学んだ年2回の総括会議をその後も個人レベルで続け、毎年夏に2週間かけてそれまでの1年間の自身の仕事の総括を行っていた。ドラッカーは、この自己総括について、「自己開発の基本の中で最も優れた手法だと思う」と述べている。
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