2024.12.17

新連載:インバウンド対応の即戦コラム「今すぐできるかんたん実践術」

初めまして。
今回より「インバウンド対策」についてコラムを連載させていただく『Global Pachinko株式会社』の代表、長北です。どうぞよろしくお願いいたします。 

早速ですが、皆様、インバウンド対策は進んでいますでしょうか? 

私が開催しているセミナーにご参加いただいた方の中には、
「『これを用意しろ』『あれが必要』と言われるけれど、どれも予算や時間がかかる話ばかり」 
「外国のお客様が来るたびに説明するのが正直面倒」 
と対策にストレスを感じていらっしゃる方も少なくないようです。

実際、弊社にもそのようなお声をいただくことがあります。やらなければならないと理解しているものの、コストを割くのが難しい―そんなお気持ち、よくわかります。 

そこで今回は、費用と時間をあまりかけずに実践できる「覚えておけば役立つインバウンド対応フレーズ5選」をご紹介いたします。特に、一般的な英語ではカバーしきれない、パチンコ店ならではの表現を中心に選びました。 
たった5つだけですので苦手意識は持たずに見てください(笑)

  1. この台の大当たり確率はこちらに表記されています
    (The bonus probability for this machine is displayed here.)
    [ザボーナス プロバビリティ フォア ズィスマシーン イズ ディスプレイド ヒア]

「大当たりの確率」は英語で 「bonus odds」 と表現します。 
「ボーナス」や「オッズ(特にギャンブルにおける確率)」は、海外のお客様にも馴染みのある言葉です。 

  1. 玉が中央の穴に入ると、大当たりが抽選されます
    (When the ball enters the central pocket, a bonus lottery is drawn.)
    [ウェン ザ ボール エンターズ ザ セントラルポケット、 ア ボーナス ロッテリー イズ ドロウン]

    このフレーズでは、以下のような表現を使っています:
    ・When ~:「~の際」
    ・ball enters the central pocket:「玉が中央の穴に入る」
    ・ bonus lottery is drawn:「ボーナスの抽選が行われる」
    「lottery」 以外の単語は、日本語でも耳馴染みのあるカタカナ英語ですね。 

  1. こちらのボタンを押すと、500円分の玉が貸し出されます。もう片方は返却ボタンです
    (Press this button to lend ¥500 worth of balls. The other button is for returning)
    [プレス ズィス ボタン トゥ レンド ファイブハンドレッド イェン ワース オブ ボールズ. ジアザー ボタン イズ フォア リターニング]

    ポイントは以下の通りです
    ・Press this button:「このボタンを押す」
    ・to lend ¥500 worth of balls:「500円分の玉を貸し出す」
    ・The other button:「もう一つのボタン」 

  1. 精算機はこちらになります
    (This is the refund machine)
    [デス イズ ザ リファンド マシーン]

「精算機」という言葉はパチンコ業界独特の表現です。そのまま翻訳すると (Payment Machine) など間違った表現になりがちです。 

適切な訳としては以下のようなものがあります: 
・Refund Machine/リファンド マシーン:「返金機」
・Balance Refund Machine/バランス リファンド マシーン:「残額返金機」
・Prepaid Card Refund Machine/プリベイドカード リファンド マシーン:「プリペイドカード返金機」 

  1. 景品の換金はできません。ですが、お客様はよく、あちらの出口から帰られています
    (Prize exchange is not available. However, customers often leave through that exit)

    [プライズ エクスチェンジ イズ ノット アバイラブル. ハウエバー、カスタマーズオフテェン リーブ スルー ザット イグジット]

    このフレーズでは、以下の表現を使用しています:
    ・Prize exchange:「景品の換金」
    ・available:「利用可能」
    ・However:「しかしながら」
    ・leave through that exit:「あちらの出口を通って出ていく」 

いかがでしたでしょうか? 

英語が苦手な方にとっては少しハードルが高く感じるかもしれませんが、普段の業務で使う言葉ですので、意外と覚えやすいのではないでしょうか。 

英語学習で最も難しいのは「使う予定のない言葉を覚えること」です。店舗業務に特化したフレーズに絞れば、意外と負担は少ないものです。 

これらのフレーズを店内や事務所に掲示しておくことで、以下の効果が期待できます。
1.管理職(店舗管理者様)の業務負担の軽減
2.インバウンド顧客の安心感と満足度の向上
3.スタッフさんのリスキリング(新たな学び)

さらに、店内の目立つ場所に掲示すれば、店舗スタッフや外国のお客様だけでなく、既存のお客様がインバウンド対応をサポートしてくれる可能性もあります。 

ぜひ試してみてください。 

今回は以上です。お読みいただき、ありがとうございました。 

 

著者:長北 真(ながきた まこと)
1984年7月26日生
Global Pachinko株式会社 代表取締役社長

中学までを沖縄、高校3年間はアメリカの全寮制高校で過ごし、帰国後は青山学院大学を卒業。
兼業パチプロ、ネットワークエンジニア、翻訳家、大手SNSのポリシー整備、カジノディーラー等、多様なキャリアを重ねた後、マレーシアにて3年間勤務。300名以上の外国人に日本向けのカスタマーサポートを教える。
2022年よりGlobal Pachinko株式会社を設立し、パチンコツアーをはじめとする『外国人にパチンコを楽しんでもらう』ため、日々活動中。

 

 

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