2024.5.10

次々オープンする「コストコ再販店」 パチンコ店からの業態転換や景品コーナーの活用事例も登場

米国発の会員制量販店「コストコ」は、高品質な商品をできる限り低価格で提供する会員制の倉庫型店舗。現在は世界に833店舗、日本国内には1999年に福岡県の初進出後、現在は33店舗(2023年8月24日現在)を展開しており、2030年までに50店体制を目指している。

週末を中心に、そこでしか買えない商品を求める来店客で賑わいを見せているが、そうした人気商品をストアから仕入れて転売する「コストコ再販店」がこの数年で存在感を増している。「卸売業者」のコストコから商品を購入、販売権利を得た会員が再販店として自店で商品の価格帯を自由に決め販売ができるという手法である。

一般的な商品よりも内容量が多いため、個人消費者が全部使い切るまでに時間が掛かるのが難点だったが、再販店にて小分けにすることにより購入しやすくなったと評判だ。こうした背景を受けて「コストコ再販店」は全国各地で続々とオープンしている。

そのなかで、パチンコ店からの業態転換や景品として活用している店舗も登場している。長野県北信地方でパチンコ店を経営していたサンスターは、近年の利用者減で売り上げが落ち込み、店数も縮小させるなかで30年近く営業し唯一残った「パチンコニューエクセル青木島店」を昨年11月に閉店。パチンコ事業から撤退し、同年12月28日にコストコ商品の再販専門店「コストップ長野」をオープンした。

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