2022.12.27

社会言語学者がみた「パチンコのいま」

東京都のギャンブル等依存症対策

パブリックコメント

今年度「東京都ギャンブル等依存症対策推進計画」を策定するにあたり、東京都がパブリックコメントを募集しました。これは、ギャンブル等依存症対策基本法(平成30年法律第74号)第13条に規定する都道府県ギャンブル等依存症対策推進計画としての策定で、計画期間は2022年度から2024年度までの3年間だそうです。

計画素案を確認しましたが、いかにもお役所仕事で、あまりプラスになるギャンブル依存対策を期待できないどころか、まちがった偏見を広めるだけなのではないかともと危惧しています。たとえば、「依存症は否認の病気とも言われています」としてSOGS5点(1)以上は依存症なのに、自覚がないだけと判断しているかのようなことも記述されていました。社会調査の意味やSOGSの信頼性、カットオフの意味(※2)など、まったく理解しているとは思えませんでした。

世界保健機関(WHO)が作成した診断ガイドラインIDC(International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems)ですが、2018年にIDC-11が公表されました。それなのに、素案では2013年度版ICD-10を例示しているのです。IDC-11ではIDC-10の問題点がかなり改善されています(※3)。素案担当者の知識は、2013年からバージョンアップしていないのかと疑ってしまいます。

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