都内の小中学校の多くでは、9月1日から二学期が始まっている。自宅近くの小学校では子供を自転車で送ってきた父母らが校門のあたりで雑談に興じており、その話題は夏休み期間中に朝顔を育てて日記をつけるという課題についてだった。

家族旅行に出かけている間は友人宅に預けていたが、そこの日当たり具合と水やりのお世話が絶妙だったらしく見事に咲いて労せずに格好がついたとか、ウチの子は本当にダメでサボっていた日の分も最終日にまとめて書いて日記帳を埋めていたとか、聞き耳を立てていて、ああ、私のクラスにもそういう奴がいたなと思い返してみると、他の誰でもない私自身だった。三つ子の魂百までとはよく言ったもので、この原稿は締め切りをだいぶ過ぎてから書いている。

同じく近所にある中学校では、またちょっと違った光景を見ることができる。茨城県にある某国立大学の附属中学校なのだが、道行く女子生徒のだいたい10人に1人の割合で日傘をさしている。これは私が中学生だった当時には全く見られなかったことだ。

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