2025.8.7

LT機全盛のいま、ライトミドルスペックについて考えてみる

今年の7月から登場したLT3.0プラス搭載機。リリース当初は、図柄揃い確率が1/319以上の機種が数多く登場しました。

とはいえ「e犬夜叉3.0」は図柄揃い確率こそ約1/399.2ですが、チャージ当り込みだと約1/191.6なので、チャージ込みではライトミドルの機種とも言えます。

また、ちょっと変わった仕組みだった「e冒険島」は約1/155.2というTSで、ライトミドル帯の主流TSである1/199.8に比べると少し甘めのTSという機種でした。

では、LT機登場の前年になる2023年、LT機が登場した2024年、そしてLT3.0プラスが登場した2025年におけるスペック別の新機種リリースはどのような状況だったのかを振り返ってみたいと思います(※2025年においては、記事作成までに判明している情報を基にカウントしています)。

なお、スペック別の定義としては、

ハイ:1/320~
ハイミドル:1/280~1/319.9
ミドル:1/200~1/279.9
ライトミドル:1/120~1/199.9
ライト:1/119.9~40.0
ミニマム・その他:~1/39.9

としております。当該年に登場した新機種のスペック別の分布が次の円グラフです。

上の円グラフを見てみると、ハイとハイミドルを足した割合が2023年は49.6%と約半数だったのが、2024年は40.3%、2025年は34.6%と徐々に減っていることが分かります。2025年は11月にリリースされる予定のものも含んでいます。12月分は含んでいませんが、大きく変わることはないと思います。

また、希少な割合のミドルを足しても51.8%→43.4%→36.1%と傾向は変わらないことが分かります。

そして甘デジ(ライト)ですが、こちらは26.5%→25.6%→30.0%と、2025年が最も増えていますが、昨年までは同じ割合で推移していました。

では、その中間のライトミドル(この記事では定義を「1/120~1/199.9」としております)はどうでしょうか?

2023年が15.4%、2024年が27.9%、2025年が29.2%と徐々に割合が増えていることが分かります。なお、1/129はライト(甘デジ)と考えられている方でも、このコラムでは甘デジとの比較等ではありませんので、数値の流れといった傾向に違いは出ません。

さて、そのライトミドルですが、ラッキートリガーの登場当初に出ていた図柄揃い確率1/320以上(ハイ)の大半は、チャージ当りを搭載していたこともあり、実質の抽選は1/199の機械が数多く出ておりました。

ラッキートリガーの特徴を出すための方策でもあったのですが、それがLT3.0プラスではチャージ当りの比率を抑えることが可能になったことで、「eマギアレコード」や「e炎炎ノ消防隊」「eとある魔術の禁書目録一方通行」「eブルーロック」などのように1/399以上の機種でもスマパチのみに搭載できる1/349を実質的な確率として採用した機種が多く出るようになりました。

ただ、ファン目線で見ると「当たりづらい」という側面を避けられるように、ヘソを大きくした遊技機が出る割合も増え、バリエーション豊富な機種が出ているのが現状です。

そして、ライトミドルスペックの機種にも「Pデビルマン」のように1/179のTSでありながらもデカヘソ搭載機が登場(予定)であったり、「eとある科学の超電磁砲」のように1/170のTSでLT突入が25%という機種も登場(予定)となる機種も出てくることで、従来までのライトミドルとは一風変わった機種で市場の活性化を図る取り組みも見られます。

このように、従来までの「TSが中途半端、出玉も中途半端」といったイメージを覆しつつも、ファン目線的には「この確率なら勝負できて見返りも期待できそう!」といった射幸性を持たせるスペックが出ることで、遊技の頻度を上げる効果も見込めたりします。

これから年末や来年にむけて、ライトミドルの機械が作り出す新たな市場に期待を持っても良いのではないでしょうか。

 

【筆者紹介】北瀬紳一郎(きたせ・しんいちろう)

株式会社ピーナレッジマネジメント代表取締役社長。2022年に会社設立し、遊技機の稼働貢献予測や各種シミュレーションを提供する。前職のシステムメーカーでは、現場のサービスマンから営業所長、商品の開発企画などに携わり、全国平均データを使ったサービスをベースにした講演なども多数出演した。現在は余暇進の遊技機研究委員会の副委員長も務め、業務の合間に時間があればホールで遊技する生粋のパチンコファン。趣味は、遊技機の機種評価はもちろん、公営競技(中央競馬)の予想は趣味の域を超えたレベル。お酒も大好きで、ツイッターのフォロワー数は現在1万人超。集客に役立つSNSの活用も常に考えている。

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