2021.4.15

3月のホール企業採用熱、1年ぶりに平均値を超える

パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2021年3月の採用ニーズは前月を上回り平均値1.0を超えたことがわかった。同社の滝沢統括マネージャーは「採用ニーズが平均値を超えたのは2020年3月以来で1年ぶり」とし「増員を目的に求人を再開するなど活発的な動きが見て取れたが離職に伴う補強案件が増加している点を踏まえると業界の人材が流動的になっているという見かたもできる」と述べた。

「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。

市場では、新型コロナウイルスの感染再拡大を受けた「まん延防止等重点措置」が発令されているが、ホールのコロナ対策については、緊急事態宣言が解除された後も業界が独自に定めた「パチンコ・パチスロ店営業における新型コロナウイルス感染症の拡大予防ガイドライン」の運用をはじめ、さまざまな取組みが行われている。事態の長期化を受けて一部では気の緩みからくる「コロナ慣れ」も指摘されているが、これまで業界を挙げて取組んできた施策を無駄にしないためにも、改めて感染防止対策の徹底が求められている。

転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは「求職者の動きは4月に入っても活発的で採用企業にとって追い風の状況が続いている」と述べる一方で「新型コロナの感染状況によっては3度目の緊急事態宣言が発令される可能性は否めない」とし「人の動きが制限されることを考慮するとリモート採用、WEB面接できる体制や仕組みの重要度はさらに増してきそうだ」と見解を示した。

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