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- 4月のホール企業採用熱、2か月連続で平均値1.0ポイントを超える
パチンコ業界に特化した人材採用支援を行うパック・エックスが、ホール企業の採用意欲について毎月まとめている「パチンコホール企業の転職市場状況」によると、2021年4月の採用ニーズは前月とほぼ横ばいで推移、2か月連続で平均値1.0ポイントを超えたことがわかった。同社の滝沢統括マネージャーは「欠員補充や戦力補強を目的とした採用ニーズが高まり活発的な動きが目立った」とし「新型コロナ変異種の感染拡大は一部地域だけではなく全国的な広がりを見せているが、緊急事態宣言の発出が月末に近かったからか採用ニーズへの影響は4月時点では見受けられなかった」と述べる。一方で「人材動向としては感染拡大した地域への対面式の面接に抵抗感を示すケースが増え、これら地域においてWEB面接を導入している企業と導入していない企業とで選考希望者数に差が出ている」としている。
「パチンコホール企業の転職市場状況」はパック・エックスが独自に算出している指標。数値が平均値1よりも高いとパチンコホール企業の求人が多いということになり「採用熱が高い」ことを、平均値1よりも低いと求人が少ないということになり「採用熱が低い」ことを示す。
市場では、矢野経済研究所が「パチンコ経営企業及びパチンコホール調査結果2020」をまとめ、昨年12月末までのホール経営企業数を前年末から221社減った2577社と発表した。15年以上に渡って減り続けているホール企業数は2013年以降、年間100社以上のペースで減少、ホールも前年末から608店舗減の8778店舗となっている。同社の分析では、小規模企業・店舗を中心に淘汰が進行しており、新型コロナが集客面にも大きな営業を及ぼしていることから当面は経営企業数・店舗数ともに減少が加速するとの見通しを立てている。
転職市場の今後について滝沢統括マネージャーは「一部地域でGWを前に3度目の緊急事態宣言が発出されたが、1度目、2度目と過去の緊急事態宣言時は採用ニーズに大なり小なり影響があったことから、今回も該当地域においては影響が出ると予想している」と述べる。一方で「人材動向としてはGWを含め5月上旬はかなり鈍化しそうだが、昨年の傾向を踏まえると緊急事態宣言の解除の有無に関わらず中旬ごろから活発化すると読んでいる」とし「特に即戦力が期待できるキャリア層は居住地から遠方の企業を気にする場合も多く、緊急事態宣言時は特にWEB面接の有無は求める人材との出会いに影響を及ぼす」と見解を示した。
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