静岡県を中心に山梨、長野、愛知に35店舗を展開するABCが、2020年度におけるグループ従業員の平均残業時間と有給休暇取得率を公表した。それによると、管理職を除く正社員510名(2021年3月31日現在)の平均残業時間は1.5時間で、前年度に比べて1時間減少した。非正規社員を含む893名の全従業員(管理職を除く)は0.5時間減の0.9時間だった。
一方、年間の有給休暇は正社員が平均で3.6日減の11.8日、パートも1.7日減少の12.0日になった。全従業員では2.8日減の11.9日。有休取得率は、正社員が63.8%(前年度83.4%)、パートが75.2%(同90.5%)、全従業員平均は67.5%(同85.8%)といずれも減少した。取得率が減少した理由について同社では「コロナ禍により2020年4月11日から5月17日の店舗臨時休業期間と営業再開以降も7月まで一部従業員の一時帰休を実施したことによる実出勤可能日数の減少が要因」としている。
ABCでは「当社は生産性向上をテーマとした各種業務改善に取組み、残業時間の削減と有給休暇の取得促進を継続して推進し、健康経営の実践とワークライフバランスの実現を強め、従業員が安定して働ける環境作りに取り組んでおります」という。