パチンコ・パチスロ産業21世紀会は8月13日、西村康稔経済再生相が「感染力の強いデルタ株の広がりによってパチンコ店などでもクラスターが起きていると警戒感を示した」とニュースサイトで配信したTBSテレビとフジテレビジョンに要望書を送付した。
全日遊連が8月16日に各都府県方面遊協に伝えたところによると、TBSテレビのニュースサイト「TBSNEWS」とフジテレビジョンのニュースサイト「FNNプライムオンライン」が8月10日、西村大臣によるお盆の帰省や集まりの自粛呼びかけの記事中に、「感染力の強いデルタ株の広がりによって学習塾や学校、パチンコ店、ゲームセンターなどでもクラスターが起きていると警戒感を示した」と配信。21世紀会で内閣官房に西村大臣の発言内容を確認したところ、正確には、デルタ株の広がりによってパチンコ店、麻雀店、ゲームセンターといった、これまであまり感染が出ていなかった「遊戯施設」のクラスターについて、バックヤードにおいて従業員間で感染が広がった事例を含めて紹介し警鐘をならしたものであり、利用者間のクラスターに限定して説明したものではないとの回答を得たという。また、パチンコ店において、来店客との間でクラスターが発生した事例は現在までのところ報告されていないことも確認した。
全日遊連では、「両社の報道では『パチンコ店などでもクラスターが起きている』とされ、あたかもパチンコ利用者のあいだでクラスターが発生したように誤解が広がりかねず、風評被害が懸念されるものとなっている」とし、21世紀会が両社に対し、報道が社会に与える影響の大きさに鑑み、丁寧な編集を求める要望書を8月13日付で送付したことを報告。あわせて、このような誤解を招く記事を出させないためにも、8月上旬に各都府県方面遊協に送付した「ホール従業員等の店内外における新型コロナウイルス感染症予防対策の徹底について」を再確認するとともに、店内外におけるホール従業員等の会食等について慎重に判断することや、家庭内感染への十分な注意を求めた。